スペインリーガー山下裕生オフィシャルブログ -4ページ目

ようやく書類手続きが終了しました、今日の便で日本帰国しますたぶん滞在は1ヶ月ほどと短いで...

シーズン(所属チーム以外)についてⅠ

 

Hola!

 

今シーズンはスペイン王者であったInter Movistarが無冠で終わるなど、なかなか波乱万丈でした。

 

日本に来た時に仲良くなった、スペイン代表のキャプテンも務めるCarlos Ortiz。

 

運よく通訳の仕事をお手伝いしたときに元々顔見知りだったところから話も弾み、仲良くなれた一人。

 

彼の番号23番が入った昨シーズンの練習着をプレゼントしてくれ、選手としても人間としても尊敬できる友人です。

 

 

ということで、今回からは今シーズンの出来事、子どもたちの話や、日本のF2リーグ所属チームボルグバレッド北九州のスペイン遠征に参加した話を書いていこうと思います。

 

 

まずは子ども達について。
 
今シーズンは現在拠点を構えているTalaveraの地元クラブ「Sport City」のPrebenjamin(プレベンハミン・6~7歳)を指導しました。
 
中には5歳の子もいて、まだまだボールを蹴り初めて間もない子から、ずっとボールを蹴っている子もいてレベルはとてもまちまち。
 
しかし、光るものをどの子もなにかしら持っていて指導し甲斐のあるチームでした。
 
といっても僕がこの年代に教えることは基礎、そして少しの対人とシュート。
 
コーディネーショントレーニングと称した遊びを入れつつ、あとは紅白戦や試合でひたすらフットサルをプレーする楽しさを失わせないように、ということを念頭に置きました。
 
レベル差があり、まだまだこれからのちびっ子たちですが、たまに大人顔負けのプレーも飛び出したりと毎日が驚きと喜びの連続。
 
まあ、一番教え込んだのは教養、相手をリスペクトし自分もそれに恥じない行動をとること。
 
選手ではなく、一人の人間として成長を手助けするのが育成年代ではとても大切だと思っています。
 
リーグ戦後の地域大会では3位入賞!
 
それでも、初参戦となるリーグでは前半戦は上位、後半戦は中位とそれなりの結果も出せたのは子ども達がしっかり頑張ってくれたおかげですね。
 
親御さんからも来シーズンは残って指導をしてほしい、というお声をいただけましたが…自分の所属先次第でもあるので、そこはまだ自分の行き先も不明だから、と説明をして納得してもらいました。
 
 
ちなみに、キャプテンマークを巻いた子はつい先日に猫をもらってきたそうで、名前を僕の名前と同じYUKIにしたそう(笑)
 
好かれてるのか、もしくは嫌われているのか。

猫をしっかりかわいがっているかを親御さんに確認しなくては!|д゚)
 
 
というわけで今回はこの辺で。
 
それではまた!
 
Chao
 

シーズン終了報告

 
Hola!
 
どうも、お久しぶりです。
更新を全くせず半年ほど経ちましたが、久々に書いています。
 
まず、2018-2019シーズンが終了しました。
C.D.Toledo F.S.の結果は、勝点7でのリーグ最下位、Segunda"B"からTerceraへの降格。
チームとしては最も避けたかったものです。
 
前回(半年も前のものですが)の勝利ブログから全試合を負け、ほぼストレート降格です。
 
その間、更新することを控えていました。
自分のやるべきこともあり、チームの雰囲気も良くならず、そうした中でどう書けばよいのか分からなかったというのが本音です。
 
どうして降格してしまったのか、そしてどうしてあれから勝てなかったのか。
色々と自分の中でもある程度の整理もついたのでそれをつらつらと書いていこうと思います。
 
まず、クラブとしてこのカテゴリーに残りたい、という意思が弱かったこと。
スポンサーは昨シーズンから増えず、選手層は厚くなるどころか怪我などにより現役引退をする選手もおり薄くなるばかり。
プレシーズンにて契約した選手には下のカテゴリーやサッカーから来た選手がほとんどで、チーム戦力としては落ちているのが目に見えていました。
 
次に、選手たちの姿勢。
誰かがどうにかしてくれる、そのうちどうにかなる。
そうした他力本願の姿勢がチームとしてのカバーや基本的なオフザボールの動きを失わせてしまった。
これには、次に書く要素も大きく関わってきます。
 
そして、監督の重要性を軽視していたこと。
チームとしてどうプレーしたいのか、ほとんどの監督は日本で言うプレーモデル(スタイル)がチーム作りの根底にあり、それに選手たちを当てはめるorそういった選手を契約する、というのがスペインでは当たり前。
その中で、新たな監督はそうしたプレーモデルを持っておらず、また前監督が最低限出来ていたピッチ内のメンバーバランスを考えることが出来なかった点。
なんとなく攻撃で目立つ選手をピッチに並べ、トレーニングでしたことをやらないためにDFが崩壊し、これが2つ目の要素である選手たちの姿勢を失わせる大きな要因となってしまった。
 
この3つ目に関して、初勝利の試合以後はこの交代策が顕著となったことで、5点以上の大量失点をした試合(12~13節)はほとんど後半、僕は出場させてもらえなかった。
このチームのDFの大部分を占めていたのは僕であったため、シーズンを通してピッチ内にいない時に失点することが多くとても難しい状況でもあり、チームをシーズン途中で見限ることも視野に入れていました。
 
それでもチームに残ったのは、自チームだけでなく相手チームのサポーターや相手チームの指導者、選手がかけてくれた
「後半はなぜ出てなかったんだ?怪我か?君が出た方が試合になっていて面白かったのに。」
という言葉。
支えてくれる人たちは敵味方問わずいるんだということを知ったシーズンだったと思います。
 
ちなみに試合途中、僕が出なくなりはじめるとこちらのベンチのすぐ上にあたる観客席まで走ってきて
「そこの監督、この4番をなぜ出さない!こいつの方がいいプレーしてるし、こっちはわざわざ良い内容の試合を見に来てるんだぞ!」
という人がいてくれ、とても心強かったことがありました。
試合後にお礼を言いに行こうとしたらわざわざピッチまで降りてきてくれ、実は相手チームの関係者で
「来季こっちに来い!」
という笑ってしまうようなお誘いを受けたんですが…(笑)
 
 
まあ、チームの話はここまでにして、ここからは個人的な話をしましょう。
 
個人としては本格的にCierre(Fixo)としてプレーしたシーズン、正直慣れない部分もあったけれど自分の実力を確認でき、向上させることができたと思っています。
シューターとしても、DFの要としても大きく成長できた半面、ちょっとPivoの動きは忘れてしまいかけていますが…選手としての総合的な実力は上がったと感じています。
現F2リーグ所属のボルグバレット北九州のスペイン遠征にも昨シーズンに引き続き参加させていただき、2部首位相手に得点し、2部中位相手には守備を頑張り0-1で勝利するという内容と結果共に好調だったこともそれを証明してくれている…と思います。
 
と、ここまで書きましたが来季の所属先はまだ未定です。
交渉をしているチームもありますが、正直な気持ちとしてはまた2部のカテゴリーに戻ってプレーしたいというのがあります。
しかし、ある人と話した中で
そのカテゴリーで通用することと、望まれることは違う
ということもあるため、そうした運も大事になってくると思います。
なので、来期に関してはまだ何も言えません。
 
また、日本へはおそらく今月末には戻るんじゃないかと思います。
7月中を日本で過ごし、チーム次第で再渡西するという流れになると思うので、また日本で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
もちろんお仕事のご連絡もお待ちしていますよ!
 
次回は今シーズンのToledo以外のことを書こうと思います。
自分自身の指導の話であったり、北九州との遠征のことであったり。
写真もその時に。
 
それではまた。
 
Chao!