「うちのこが突然、学校に行きたくないっていってるんです」

とリアルで相談をくれたのは

K.Kさんというお母さん。娘の美苗ちゃんは、五年生。

美人で、学校、クラスの中心になりそうなはきはきしてかわいい女の子です。

私も正直

(えー、この子、特に理由がないんじゃないの?)

とあるまじき考えをしてしまいました。

OH、大失敗。

「でも、美苗ちゃん、クラスの人気者になりそうじゃないですか?」

すると、お母さんも大きくうなずく。私の目は、当たっていた。いぇーい

「一年生のころからずっと…ほら、クラスに華やかなグループってありますよね?」

「うんうん」

「その華やかなグループのリーダー、みたいな感じで」

 

 

お、予想を上回る。

美苗ちゃんも「リーダーになりたいわけじゃなかったけど、隣の席の子とかと話してるうちに、"美苗はリーダーっぽい。個性的"って言われて、気が付いたらそうなってた。」ということ。

 

おー、

これは!!

あの"終点の彼女"の朱里のような存在感!

 

…話がずれました。

 

「でも…あたしが仲良くしたい子は、華やかな子たちじゃない。

あたし、ああいう目立ちたがりの子、好きじゃないから。

本当は、もっとまじめでいたいけど、そんなことしてると、いじられるし」

 

「それをきいて、美苗は、勉強も出来るほうだし、今は私立中学を狙ってるんですが…

彼女、"がり勉はいや"といっていやがるんです。

でも、今の学校には友達がいるからいや、と…」

 

ちょっとお母さん。

 

私はいま『そんなことしてると、いじられるし』がきになってるんですがっ!?

 

 

ま・・・まさか

小学校女子の世界にスクールカーストが…あるの…!?

 

 

 

「ストップ、お母さん。私立中学は…またあとで。すこーし美苗ちゃんと二人きりにしてくれません?」

お母さんの怪しい人をみる目線。

でも美苗ちゃんが「いいよ」といったのでOK!小学生ながら空気読めるやつめ。うちのKY夫とは…いや、そんな話はいい。

 

 

 

 

「さっきの、いじられるし。って?」

「その通りだよ。いじられんの。いじめられるんじゃない」

悲しげな眼。

…なんか苦労人のようだ。

 

「おばさんも、学校行ってないとき、あったでしょ?小学校で、スクールカースト、とかあった?」

おばさん…

「ねえ、美苗ちゃぁん。おねえさんってよんでねええ?」

・・・恐怖の目。

私、いま脅してしまった。

「でも、なくはないかも…

ほら、グループって、かわいい子たちのグループは上位で、ださいと下…みたいなの、ない?」

さくら「ある。私、それが怖かったの」

 

原因発覚。

 

「あたし、かわいい子のグループでいたかった。いつでも話す人がいて、きて!っていえば「なに、美苗?」ってきてくれるのがうれしかった。

でも、私、やらかしちゃったの」

 

「え?」

 

「「私、私立中学にいきたいんだー」って言っちゃったの」

 

…それで?

 

「そしたら「がんばって」とは言われたけど、それから遊ぼう!っていうと「美苗は勉強したほうがいいんじゃない」って言われて…私、中学受験がしたいだけで、仲間はずれにされたの…」

 

ひどいやつら…

ほんとの友達じゃなかったのかな…

 

「それで、行きたくなかったのね」

「うん。でも、ママには知られたくない」

え?

 

「あたし、ママが怖い」

 

…まさか、もっと事情が…

あるらしい。

 

 

「ママ、あたしのことを「学校に行ってればかわいい子」っていうの。

あたしを学校に行かせるためなら、きっとどんなこともする」

そこまでか?

 

「でも、お母さんは…」

 

「ママに言えば、ママはあたしを仲間はずれにした子をしかりつけて、それで「はい大丈夫、もういじめられないわ」っていうんだよ」

そんなお母さんには見えなかったけど。

 

「お母さん、心からあなたのことを思ってると思うけど」

 

「嘘、嘘…本当は自分のみえが大事なんだよ。良妻賢母を演じてるだけ。娘のためにここまでした!っていう快感が好きなんだよ、ママは…」

 

 

それでも、美苗ちゃんはママ、といいつづける。

 

少し話すごとに、ママ、という単語が出てくる。

 

そこから、ママに愛されたい

ママ、ママ…という悲しみが感じ取れた。

 

 

でも、私ができるのはここまで。

 

私は、最近はこういう相談にはレメディーを渡しています。

レメディーは、体にも心にも働きかける素晴らしいものです。

 

深い悲しみや苦悩にはNat-mを渡しています。え、お金?そんなのとりませんよ。毒も入っていません。副作用もないんです。

詳しくは由井寅子さんを始めとするホメオパスの本を呼んでいただくか

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%

(wikipedia-ホメオパシー)

をご覧ください。基本キットの三六本セットだけで非常に応用が利き、私は、娘のかぜなどには病院に行かずホメオパシーで対処することがほとんどです!

 

 

そのNat-m。

 

でも、一粒だと足りないかも…

娘を思うあまり良妻賢母仮面をとれないお母さんにも必要だと思いました。

リピートもできるように合わせて4粒、袋にいれて渡しました。

 

「なに、これ。怪しい」

「怪しくないよ!これはホメオパシーっていって、ホメオパスっていう人たちとかが考えて作られたすごいものなのよ。

これを今日と明日、寝る前にお母さんとつかって」

「無理。お母さん、寝る前は水以外飲まないの」

 

…そうだ

 

「水にこっそり溶かしてみて!きっと飲むわ。二日、できる?」

 

「うん、がんばる」

 

その目には、決意がうかんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、お母さんと美苗ちゃんがまた来ました。

友人の友人の親子なので、また来るとは…!

 

「私、あなたのこと、紹介されて半信半疑だったんです。友人の友人だし、何よりただの不登校経験者が、うちの娘をどうにかできるの?って。

あのレメディー、あなたが渡したんですよね」

 

へ?

 

「な、なんで知ってるんですか?」

「美苗が、レメディーを溶かしているのをみたんです。それで、でもそのときはなんのレメディーかわからなくて。飲んだら、すごく悲しくなって、美苗に謝りました。美苗、こんなときに「今も中学受験、したほうがいいって思う?」って聞くんです」

 

「なんて答えたんですか?」

 

「「あなたのすきなように」と」

 

 

うん。ハッピーエンド。

 

その後、美苗ちゃんは少し遠い小学校に転校。

私立中学を無理ない範囲で狙ってるらしいです。