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フーティエンのブログ

熊本、福岡中心にバス、雷魚、鯰など釣っています。
下手くそなんで釣果載せれないかもしれませんが、フィールドの保全活動をしている方たちのブログを上げたり、手助けになる様なブログにしたいと思ってます。

前回の最後に書かせて頂きました釣行になります。
ちなみに今回かなりの長文です、最近の私の考えをかなり書かせて頂きました。分けても良いのですが今回だけは分けたくありませんでしたのでご理解頂けると幸いです。
また多数の批判や否定的な意見も出るかもしれませんが、全て受ける覚悟ですので宜しければ是非聞かせて頂きたいと思います、自分自身の考えの発展のためにも。
既に今回ご一緒させて頂いた銀コングさんが詳しく書かれていらっしゃいますので、是非見て頂きたいです
 

https://ameblo.jp/silverback1994/entry-12538590406.html

 
 
場所は長崎県のとある地域の野池。
この野池は釣り禁止。
しかし年券を5000円で購入することにより、なんと釣りが可能となります。
元々はバス駆除の大会を行っていたそうですが、当然の結果にはなるのでしょうがヒトは集まらなかったそうです。
また網を使ったり、水を抜いたりもしたそうですが、完全駆除は出来ず、これは興味深い話だったのですが水底の泥に隠れていたりした魚もいたそうです。
そうした中、外来種とはいえ生き物を殺していくことはどうなのか?という考えが生まれ始め、どうせなら駆除の大会を地域の普通の釣り大会とし、参加者の方々にこの野池の制度を知ってもらい、是非とも年券を購入して頂きたいという考えが誕生したそうです。
 
さてこうした話題になれば必ず出てくる、外来種を肯定する制度は駄目だ❗️という意見。
まず多数の野池がどんなものかを考えて下さい。
野池の大多数は農業用水、治水などを目的に作られたある種の人工物です。
当然ながら本来はそこに水は無く、水棲生物が住んでいたなんてことはありません。
ほとんどが水や泥などと一緒に入ってきて生息を開始してきたはずです。
池の水を抜いて在来種を守るなんて話がありますが、本来生物が生息していなかったはずの場所の在来種てなんですか?
また野池のほとんどは私有地に面していたり、個人や自治体が管理しているものであり、実際の野池の釣りはかなりグレーゾーンなものです。場所によっては不法侵入が成立する場合もあります。
この特徴こそが野池が最速で釣り禁止になる要因でありますよね。
ただ今回感じたことは、この特徴が希望にもなりえるということです。これついては後述させて頂きます。
 
いったん話を先程の在来種の件に戻します。
ほとんどの方が在来種は問題ない、外来種そしてそれを拡散した釣り人こそが問題だ❗️と言います。
この在来種と外来種の話には問題がいくつかあると思います。まずこれが最大問題な気がします。
それは明確なデータに基づく論評がかなり無いということ、特に大々的なメディアに出るのはかなり胡散臭いものということです。
私事ですが、私は一応農学修士と農学博士号を有しております。この期間自身が行った実験のデータ、プレゼン、雑誌記載論文、博士論文には誇りと自信がありその経験も踏まえての考えです。
外来種により在来種が捕食され数が激減したという論説…まずこの話を論ずる際に影響を絶対無視してはいけない点として、在来種および外来種の種類とおおよその数、生息する鳥類、哺乳類、両生類、昆虫類などの種類と生息数、水草の種類と数、コンクリート護岸の割合、工事の数、天候と温度と水温、人口、水系の経路、水質問題など少なく見積もってもこれだけはあると思います。
何故ならば自然環境中の変化を論ずるのであれば、自然環境を構成するあらゆる要素は全体に大なり小なり影響を及ぼす存在であり、それを無視しての論説は説得力を失います。
私が在学中行っていた実験は未だ機能が明らかになっていない酵素の機能をあくまで生体外で明らかにし生体内での機能を予測することでした。この生体外という前提は大事であり、実際には生体内ではあらゆる影響を受ける可能性があるため、決めつけの話しはウソになりえるからです。
この話しを自然環境においても全く同じです。自然環境が生体活動、そして自然環境中に存在するありとあらゆる存在が生体内における臓器であり細胞であり酵素であり代謝経路のようなものです。
自然環境においては全てが個別の存在ですから余計にデータ取りは困難なものです。
これら全てを押さえた論文あるなら是非とも教えて頂きたい。全く見受けられないです。
確かにバスや外来種による在来種の影響はあると思いますが、今の日本の論説は外来種による影響で間違いないという前提の元に出されている物にしか私には見えません。釣り人ではなく、科学、化学を学んだ者として見ての意見です。
ちなみにこの日本の在り方はなにも外来種だけ、また最近に始まったものではないです。
有名なところで言えばハブとマングースは正に良い例です。
近年琵琶湖であった鳥類の鳴き声のバスに対する影響で数を減らすだのありましたね。
さらに言えば第二次世界大戦の軍の有り様もそうだったでしょう。こうであって欲しい、こうなるはずだという希望的な憶測や思い込みにより話を進める…どれもこれも結果は悲惨なものです。
ハブは減らずマングースが増え生態系に影響を与える、鳥類の鳴き声による明確な効果は無く鳥類の糞問題などがただ増える、今なお残る領土問題などなど。
さらに最近でも五三川近くのビオトープでバスの死体が2匹浮かんでおり、そこのビオトープの管理みたいなことをされている研究会所属の大学生がこのようなことを言われています。
「僕の見解では放流をした人はバス釣りをした人だと思っている。バスの下唇にフック(針)痕がついていた。目的はわからないが、何をしていいかわからないのが現状。愉快犯であればやめてほしい」
まず第一に何故にフック痕があるから、バス釣りするヒトが放流犯なの?これ一見すると実にそれっぽいですが、何も証拠になっていません。
研究者であるならばありとあらゆる仮定を想定して下さい。じゃないとやりそこないます。
弱った魚を鳥が捕まえて別のところに落とす事例もあります。放流とは確定できないとしつつ、このような学生の意見をしっかりと記載するあたり、凄い偏った思想の介在が感じられます。
監視カメラが盗まれて当時の実態わからないともあります。
盗まれたからわかりません。でもおそらく犯人は釣り人です…失礼ながらこの程度で研究者を名乗らないで欲しいです。
もちろん実際にカメラが盗難されたのだとしたら犯人は許しがたい存在です。しかし過去2回も盗難されたともあります。重ねて言いますが盗難は犯罪です。しかし自分達の研究データの保存に繋がるカメラを失っているから、ハッキリとしたことはわかりません、しかも2回も…こんな言い分研究者としては失格です。
研究者と一般の方々は違います。同じ発言でも持つ意味、重みが違います。その辺りを考えて発言して頂きたいです。
もちろん釣り人が行った犯人であるならば、その方は立派な犯罪者です。釣り人にもこういった活動をなされている方々にも迷惑な存在でしかありません。
釣りしないで頂きたいです。
話があっちいったりしましたが、この国は昔から今に至るまで研究、特に各分野における基礎を軽視する傾向が強いです。
小保方氏の不正発覚以降、有名大学の論文不正も多数発覚したりしましたが、正に今の日本の研究の在り方を象徴としている感じです。
 
また本当に在来種は本来の生態系に影響を及ばさない存在でしょうか?
残念ながら在来種により環境が変化してしまった例はあります。
渓流のヤマメやイワナなどは正にそうです。
地域の漁協や観光等で放流、堰などの影響で生活圏変化でかなり多様な雑種が誕生しているそうです。
生殖能力が無く、影響はないという意見もある一方で雑種により元の種が捕食され個体数に影響を及ぼしているという意見もあるそうです。
どちらにせよ、明らかに在来種により元の生態系は完全に壊れてしまっています。
外来種であるニジマスもそうですが、観光など明らかにそこにお金が発生するから起こる事例です。
今年霞水系で池の水を抜くテレビ番組があるとなり、かなり話題になりました。
その時にYahooニュースで様々な方のコメントを見てると、釣りによる経済効果なんて微々たるもの、そもそも無いとか、そういった意見が多数見られました。
しかし上に書いた通りバス以外の魚、在来種や利用が認められているニジマスで実際にお金が発生しています。
Yahooコメントに書いていた方々からすれば、それすらも微々たるもの、と言われるのかもしれませんが、失礼ながらそういった方々は本当の地方の現実を知らないのではないかと思います。
近年過疎化した地方での経済発達した例、田舎で商売を頑張っている話など見受けられるようになりました。
しかしながらそのような例はほんの一部であり、大多数の地方特に田舎と言われるような地域はそれすらも難しいです。
理由は様々ですが、そもそも観光地になりえるような場所がない、農業規模も大きくない、新しい技術を導入する余力もない、若手の都市部への流出で人手が足りない…あげればキリがないほど理由はあります。
実際に私も知り合いや友人の農家さんなどから、そういった話を聞いたことがあります。
 
失礼ながら今回の地域も、世間一般にいう田舎に該当する地域であり、おそらく地域のメインは農業であり住まわれている方々は農家として代々の土地を守り頑張ってこられたのだと思います。
この地区を含めた周辺地域で見た場合はまだ観光や他の面でもお金を発生させるだけの力があるとは思います、しかしこの地区だけで見た場合、実際に地域の方々も言われていたのが他所の方々を呼べれるだけの力が無いのが現状。
観光名所等が無い限り、これは実際にかなり難しい問題です。
なら周辺地域皆で頑張って協力しよう!言うのは簡単です。ですが現実問題としてこれも難しい。
ヒトの意見は少数ですら合致しないものです。それが地区またそれより大規模になっていくと、真のリーダーシップを発揮出来るだけのヒトがいないと無理です。出来ても直ぐに瓦解します。
ですが今の地方地域が発展していくためには協力、そして自分たち自身を変えて未来を見ることだと思います。
先にも書いた地方で成功されている地域の方々はやはりこれが出来る方々だと思います。農業含め本当に難しいことです。
前回この地域の釣り大会に参加させて頂き、さらにはその後の地域のお祭りにもお招きを受け御言葉に甘えさせて頂き、そして今回の釣行を通じ感じたのはこの地域の方々は本当に地域のヒト同士の連携が強いということです。じゃなければ野池の使用許可なんて地域間でキッチリ話が通せるものではないです。
これは上記した私有地などか絡むからです。
 
 
確かに湖や河川など自然に存在し、元から生物が棲んでいた環境にそこにいなかった生物を入れることは生態系の破壊です。これには在来種も外来種も同様です。またヒトによる河川工事などもまた同様だとは思います。ただヒトが生活していくためには絶対に必要なことです。避けることはできません。
居住的、金銭的な面でもです。
ただやはり問題も残ります。
そんな中、今回の長崎の方々が地域に外部のヒトを誘致しお金を発生させる方法として生み出した、釣り禁止の野池を年券で開放する手法は一種の希望かもしれません。
元の生態系なんてものは存在しない農業以外に金を産み事もなく、維持管理の費用や手間が掛かる野池。
ただこの地域のように地域間でしっかりと動くことで、農業以外でお金を発生させることが出来ます。
将来的には地域のため、池の維持管理にも使用出来る未来がくるかもしれません。
そして釣り人はマナーをもちろん守り、お金を払い後ろめたさもなく野池の釣りが出来る。
私としては凄く良い関係性だと思います。
多くのメインが農業しかない地方の田舎でも使える手法かもしれないです。
 
 
話しがとんでもなく長文になりましたが、昨今の出来事も踏まえて私なりの今の考えを書かせて頂きました。
外来種問題、そこには今回記載した以外にも様々な面でお金が現実問題として絡んでいます。
また研究者を育成する大学の在り方、日本の研究に対する考えの在り方、メディアの報道の在り方など多様な面も関与していると思います。
 
 
 
今の外来種問題の本質はもっとリアルな金銭が絡んだ話でしかなく、本当の意味での生態系の保護にはいたっていないのではないでしょうか。
自然環境の保護、外来種も共生し利用する、私はそんな形が現実的な着地点だと思います。
海でバラスト水によって定着した貝を産業利用しているなら出来ない話でもない気もしますが。