一人で2枚 | 霧島つれづれ

霧島つれづれ

鹿児島県霧島市の山奥で田舎暮らし。日々の暮らしや景色をつぶやきます。

  カミさんの夏風邪は快方に向かわず「ナベサダ公演」のチケットが余る
ことになった。友人の2,3人に声をかけてみたが今日の今日とて都合の
付く者も見つからず、とうとう1枚が無駄になった。


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 それより心配なのは夜の暗い道を運転できるかと言うこと。白内障の先
進医療の手術で遠近両用のレンズを入れたが、このレンズの難点は暗い所
が見え辛い。医者は「夜運転する人には薦めない。」「大丈夫です。夜は

運転しません。」以来夜間の運転はしたことが無い。
 まあ夜は晩酌するし、飲んだら乗らない! 何かあったらカミさんが運
転する。ずーっとそう考えていた。



 コンサートは満員。82歳とは思えぬパワフルな演奏に酔いしれた。
 周りを固めた若き奏者5人の、時にはスローに時にはテクニックを駆使
した奏法は次第次第に観衆を高揚させ手拍子が出るようになった。
 
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思い返せば40数年前。ナベサダを撮った。
今は無くなってるようだが、福岡市渡辺通りにあった九電ホール。
あの頃はクラッシックは別として、ジャズやフォークなどの演奏会では

カメラ撮影は禁止されてなかった。客席の1番前舞台の真ん前に陣取り
トライXの長巻フィルムを自分でパトローネに詰め替えASAを1600
に増感してその表情を狙った。

ナベサダは優しい顔をしており、厳しい顔、疲れた顔をしない。
汗の噴き出た爆発する顔を撮りたいと思ってもそんな顔をしないん
だから撮ることが出来ず不満の残った撮影であった。

あれから40年・・・(笑)
ナベサダをTVで見ることはあったが、久し振りのライブ。
あの時よりも迫力のある演奏、と感じた。

やっぱりライブはいい!足と手拍子でリズムをとり、
体を揺すり、奏者と観衆が一体となる。
演奏中カメラを向けることはできなかったが、遠き昭和の息吹を

蘇えらせてくれた一夜となった。
「ありがとうございまーす!」観客席から大きな声で叫ぶ者がいた。
ナベサダもまた「ありがとうございまーす。」と返してくれた。

チケット2枚分の価値は十分にあった。都会ではこんな価格では
とうてい聞けないだろうなと思う。


  (昨日の朝焼け)
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 夜中の田舎道は真っ暗。ナビの示すとおりに走るもののどこを走ってる
のか分からない。サイドのドアを下げると生温かい風がはいる。ヘッドラ
イトの光の先に白い浴衣を着て長い髪を垂らした女性が出て来やしないか

とびくびくする。幸いに突然飛び出して来る人も動物とも会わず。
 クラシックのCDを大音量にし、西郷輝彦を歌いながら無事我が家に到着
です。夜遅くのダイヤメは格別に美味しい1杯となりました。