タクシー運転手〜約束は海を越えて〜

 

2018年4月公開

 

【あらすじ】

1980年5月。韓国現代史上、

最大の悲劇となった光州事件。

その日、真実を追い求めた

ひとりのドイツ人記者と、

彼を事件の現場まで送り届けた

タクシー運転手がいた。

 

ソウルのタクシー運転手マンソプは

「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」

という言葉につられ、ドイツ人記者ピーターを乗せて

英語も分からぬまま一路、光州を目指す。

何としてもタクシー代を受け取りたいマンソプは

機転を利かせて検問を切り抜け、

時間ぎりぎりで光州に入る。

“危険だからソウルに戻ろう”という

マンソプの言葉に耳を貸さず、

ピーターは大学生のジェシクと

ファン運転手の助けを借り、撮影を始める。

しかし状況は徐々に悪化。

マンソプは1人で留守番させている

11歳の娘が気になり、

ますます焦るのだが…。

 

 

戒厳令下の言論統制をくぐり抜け唯一、
光州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えた
ユルゲン・ヒンツペーター。
その彼をタクシーに乗せ、
光州の中心部に入った平凡な市民であり、
後日、ヒンツペーターでさえ
その行方を知ることのできなかった
キム・サボク氏のお話。

 

 

これ日本人も全員観たほうがいいよ~泣くうさぎ

とりあえずデモとかを

冷笑するような人間になったら

終わりだなって思ったし、

歪んだ権力に命がけで必死で抵抗して

民主主義を守ろうとする勇敢な市民の姿は

めちゃくちゃカッコいい拍手

 

 

そもそも光州事件とは…?

1980年5月18日から27日にかけて

光州市を中心として起きた民衆の反政府蜂起。

デモ参加者は約20万人にまで増え

全実権を握る軍が市民を暴徒とみなし

銃弾を浴びせた。

というおぞましい事件だよ不安

 

 

こういう事件を知るたびに

人間てこんなに残酷なことができるのかって

哀しくなって人間を嫌いそうになる。

でもいい人もいる。

実際、映画の中で車のトランクにあった

ナンバープレートから

二人の正体に気づきながらも

彼らを見逃した軍人がいたのだけど

その人も実在の人物らしい。

フィルムの存在を知ったけど見逃したそうな。

軍人が国には逆らえないもんね。

でも心の中ではおかしいと思ってる人も

ゼロじゃなかったはず。

 

 

序盤はマンソプ役のソン・ガンホさんの

コミカルな演技に笑わせてもらった。

途中から出てくる光州のタクシー運転手役で

私の好きなユ・ヘジンさんが出てきてにっこりにっこり

彼の演技も最高。

「1987、ある闘いの真実」でも

重要な役どころを演じてました。

 

 

終盤のタクシー運転手たちと軍人たちの

カーチェイスは泣きそうになる。

あと撃たれた市民たちを助けに入るところも。

俺たちはタクシー運転手だから…って。

タクシー運転手って

こんなにかっこいい職業だったん?

 

 

あと政府による言論統制って本当に恐ろしいと

思ったわ。

全く真実が報道されなくなるんだね。

テレビのニュースも、

新聞も嘘ばかり。

劇中で真実を伝えようとした新聞記者たちは

潰されてしまったし。

日本もこんな感じの国に逆戻りしていきそう。

大本営発表…。

ただ現在はネットがあるから

まだ救いがあると思いたい。

 

 

【関連記事】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アドレセンス

 

    

【あらすじ】

13歳の少年ジェイミー・ミラーが

同じ学校に通うある少女の命を

奪った疑いで逮捕され、

家族が崩壊していくさまを描いた

ヒューマンサスペンス。

 

今更ながら話題になっていたアドレセンスを

ようやく視聴。

エミー賞で8部門を受賞したとのこと。

ジェイミー役のオーウェン・クーパー

の演技すごかったもんな…。

しかもプロの俳優としては初の仕事で

男性俳優としては最年少の受賞とのこと。

未来が楽しみな俳優さんですね。

 

 

そもそもアドレセンス(adolescence)とはなんぞやはてなマーク

心理学や医学の用語で

「思春期」や「青年期」のことを指すらしい。

知らんかったわ。

 

 

まず逮捕の仕方が荒々しくてびっくりした。

家のドア壊されるのさすがに迷惑かも…。

一応損害賠償請求権があるらしいけど

それ税金で修理するの?とか考えちゃった。

ジェイミー、僕は何もやってないってあんなに

言ってたのに映像証拠がバッチリ残ってて

なんでそんなバレる嘘つくんや…。

って最初は思ってたけどマジで自分がした行為を

受け入れられてなかったのかもしれんな。

13歳だし…。

どんな心境の変化から罪を

認められるようになったのかが

気になるところ。

 

 

ケイティがジェイミーに対して

言っていた「インセル」という言葉。

これは不本意な禁欲主義者、いわゆる

「非モテ」的な存在のことを意味するみたい。

 

 

 

ドラマ内の会話でインセルってなに?

という話の流れで出てきたアンドリューテイト

という人物について知らなかったのでググる。

自称ミソジニストで

絶大な人気のあるインフルエンサーらしい。

ミソジニストが大人気の世界で

女たちは生きている。

「女性は本質的に怠け者だ」

「『独立した女性』というものは存在しない」

と主張する人が支持される世界で。

 

 

インセルの思考ってこれよね↓

 

 

男社会の中で、男が女性を人間ではなくて

男の資源や財産扱いしているから、

それを手にできない男が

憎しみや苛立ちや劣等感を募らせる

 

 

見どころはやはり3話の

心理士の女性との面談シーン。

会話の中でジェイミーの持つ

女性に対する歪んだ認知が露呈していくの。

最後に心理士がジェイミーの

食べかけサンドウィッチを

放り投げてしまう気持ちめっちゃわかるわ。

マジこれ↓

 

 

散々酷い態度をとっておいて

でも心理士の女性は自分を好きでいてくれるはず、

僕は好きだし。

っていう思考がすごく気持ち悪かった。

暴言や暴力で威圧した相手に

好かれるわけがなかろう?

なんでそれがわからないのかが、わからない。

 

 

13歳のジェイミー、

私はとても怖いと感じたよ。

↓そう、恐怖を感じるのに年齢も立場も関係ないの。

 

 

↓この意見もすごくわかる。

 

 

ちなみにこの

「思い通りにならないなら暴れて脅す権利がある」

という思考、うちの父親は妻と娘に対して持ってる。

だから嫌い。

 

↓日本ではほぼすべての男がジェイミー。それな。

 

 

4話でジェイミーの両親がお互いに

俺たちは良い親だったよねって

慰め合うシーンを冷めた目で

見てしまう私がいた。

でも息子を犯罪者に育ててしまったやんって。

完璧な親なんていないけど、

ジェイミーの父親は家族を作る前に

自分の父親との問題に

向き合うべきだったでしょ。

自分は殴られて育った、

息子にはそうしないと決めたのは偉い、

でも短気な部分は治せてなくて

ジェイミーにもそれは受け継がれていたわけで。

あと息子のありのままの姿を

受け止めて愛する能力にも欠けていたのだから。

父親自身も有害な男性らしさに囚われていたからね。

結局さ、自分の問題から目を逸らしたまま

子育てなんかするからだよって思ってしまう。

全ての代償は子供が払う。

 

 

↓これも同感。人権を守るってそんなに簡単なことじゃないのかも。

 

 

いくら国家に対する形で個人の人権を守ったところで、

子どもがネット上での性暴力と

それへの扇動にさらされるのを放置していたら

それは人権を守れているとはいえないのでは?

 

 

ジェイミーの両親には同情できないけど、

姉のリサには同情する。

加害者遺族として生きていくのは大変。

 

 

アドレセンスのようなドラマを日本で

作ることはまだまだ難しいだろうと感じる。

それが悲しい。

 

以下上記記事より抜粋↓

 

「アドレセンス」は製作が行われたイギリスでは

公開初週に第1話が約650万人、

第2話が600万人の視聴者数を獲得し、

同国史上最高の視聴記録となったという。

また、ドラマが暴力の抑止に役立つ可能性があると

国会議員が国会や学校での上映を求め、

中学校では無料視聴できることとなったのだそうだ。

 

こんなにもイギリスでは

反響があった作品なんですね。

日本ではフェンスというドラマを

民放で放送することすら許されないのに。

えらい違いだ。

 

 

 

 

大学生の頃、

メンタルフレンドという

有償ボランティアを

していたことがある。

不登校の中学生と遊んだり

スポーツしたりするのだ。



彼らは学校には行ってなかったが、

塾には通って勉強してる子が

多かった。

それでも、学校には行けないから

私たちの未来は真っ暗だよと

1人の子が呟いた。

私はそれに対して

そんなことないよ、

なんて気休めは言えず

黙ってしまった。



でも今ならこう言う。

無理して学校通ったって

いい未来が待ってるとは

限らないよって。

無理や我慢の代償は必ず訪れる。

それは10年、20年後だったりする。

急に動けなくなって社会から

ドロップアウトしてしまうのだ。

そういう人たちはたくさんいるから。

人生はどうなるかわからない。



ちなみに不登校になる原因は

いじめなどよりも

勉強についていけないから、

という理由が多いと当時は

先生方から聞いていた。

昔は学習障害への理解も

浅かったからね…

あと、兄や姉が不登校だと

本人も不登校になりやすいとか。

不登校へのハードルが

低くなるだろうし

家庭環境の問題もあるだろう。



私も学校が嫌いだったから

不登校の子たちの気持ちが

わかってあげられるはずだと

勘違いしてたんだよね。

でも私は結局、不登校には

ならなかったからね。

だけど学校なんて行く価値ない、

くらいには思ってた。

それは今もかもしれない。

それでも無責任に、

学校なんて行かなくていいよと

言えない先生たちの気持ちは

なんとなくわかるようになった。



そういえば彼らは

セブンブリッジという

トランプの麻雀?みたいな

遊びが好きでよくやってたんだけど

私はいつまで経っても

そのルールが覚えられなくて

大富豪かUNOにしない?って

思ってた笑

あと卓球では全員にボロ負けして

先生とやってもつまんない!

って言われたな…

こっちだってつまんないよって。

↑大人気ない



もう15年以上も前のお話。

彼らは今どうしてるだろう。

仕事なんてしてなくても、

ただ生きてるだけでもいいから

笑っててほしいな。