朝、目が覚めて、シナツヒコ・シナツヒメが捉えどころがなかったこととか、塩爺は海、シナツヒコは風。海と風。。。少し前に近所にできた店舗の「SEA AND WIND」という名前を思い出したり、こ最近気にしている SEALANEという言葉のことなどをぼんやり思い出していると。。

シナツヒコノカミ
これから先、おまえには海の外にも出向いてもらうことになる。

いつか
え?あんまり今のところそんな感じはしないですけど、、、それに、現実の仕事や遊びならともかく、、、どうもねぇ。。。

シナツヒコノカミ
仕方なかろう、そういう約束だ。
それに住み着くわけではない。

いつか
約束?わたし?覚えてません。。。

シナツヒコノカミ
まあ、日本におっても、おかしなものにちょっかいを出されるおまえだから外ではいろいろとでくわすであろう、、、大丈夫、わしらや塩老翁土がついておる。わしらは外でも動ける。それに仕事なら行くのだろう?それにまだ先だ。

シナツヒコノカミ
前にも、お前が無事に帰ってこれたのも、我らの守りあってのこと。。。
シナツヒメノカミ
以前も、出掛けられて何事も無く戻ってこられたのは、守りあってのことでございますよ。

いつか
副音声じゃないんだから、、、どちらか片方ずつにしてください。。。
それに仕事って、、、そんな気配はまったくありませんよ。。。

シナツヒコノカミ
いや、ここ数年、気配は動いている。それは感じているだろ?

いつか
どうでしょう?無くはないけど、いまのところ形になってませんよ。。。


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後日、、、

シナツヒコノカミ
はっはっはっ!
その様はなんだ?!

いつか
別にどうもしませんが?

シナツヒコノカミ
そこは、まあよい。。
海外との縁についてだが、まだそれほどに強くはないだろう?しかし、少しばかりかわった経験もしておるな。。。

いつか
ええ、少しばかりですけど。。。



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※ここで少し書きます。わたしは、たまに外国の方とヘンテコな出会いがあってます。

何年か前の話ですが、銭湯好きな私はとある銭湯に行っていたのですが、身体を洗っていると何処からか視線を感じました。んっ?とキョロキョロしてもわかりません。。。。湯船につかり、ふ~と息をついていると、前から筋肉隆々な黒人さんが湯船につかってきました。狭い湯船だったので、そのタイミングで私は露天もあるのでそちらに移動しました。

すると、、すぐさまその黒人さんも露天のほうに移動してきました。。。この地点で、さっきの視線は!と気づきました。知らんぷりをしていたのですが、気づけば、じりじりと私の前まで近づいてきます。それも熱い視線で!。。。もうこの時ばかりは、「オー マイ ガー!神様~!」って気持ちでした苦笑。。。目の前までやってきた黒人さんは、おもむろに口を開いて言いました。

「あなたは、わたしの父に似てる。。」

なぬっ???????って固まっている私に、続けて話しかけます。

「私の父はアメリカで先生をしています。あなたはどこかよく似ています。あなたは何をしていますか?」

とかきかれたので、自分の仕事のことやらを応えたりして話してみれば、ストレートな私にとって、いろんな意味での、、、恐いことも何も無く、彼はダンサーとして日本にやってきたらしく、有名な日本のアーチストのバックで踊ったこともあったようですが、なんとなく苦労しているようだということがわかりました。いろいろ話して、なぜか私が彼を励ましたカタチになり、最後にはガシッと握手してともに風呂から上がったのでした。しかし、どう似ているのか?私の父も先生をしていたのでそれでかな?とも思いつつ謎です。

また、別には、

ある日、新宿駅のきっぷ売り場で切符を買っていると。。。ガーって肘を引っ張られました。これまた、なぬ~!て、振り返ると、女の子が私の服の肘のところをつかんでいました。おもむろに彼女は、、英語で、、

「 渋谷に行きたい。。。」

と言ってきました。彼女は香港からひとり旅行しにきていて、年は後でわかりましたが同い年でした。その日は仕事も終わり、あとは帰宅するだけでしたし、帰る方向が同じでしたので、切符を買ってあげて一緒に渋谷まで行くことにしました。。。結果的に渋谷の案内をし、ショッピングにつき合うことになり、また日本的居酒屋に行ってみたいというので、一緒に食事をしその日は別れました。

後日彼女からメールがきました。とりとめのない内容をやりとりしていました。東北の地震の際には気遣いのメールを送ってきてくれました。その後も何回かメールのやりとりをしましたが、いつ頃からか途絶えました。もう何年も前の話です。

とこんな感じで、その他にもいろいろと少し変わった縁はあるようです。



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いつか
、、、で、それが何か?

シナツヒコノカミ
今は何も云うまい。。。しかし、約束はあるし、縁もあるという事だ。



日曜日、仕事終わりの夕空。蝉が鳴いていた。夏本番の気配も増してますね。


この週末もミッチリと仕事で、このところしっかりした休日はないような感じですが、楽しいです。そんな中、レイトショーで映画を見に行ってきました。原作も読んでいたのですが小説「あん」の映画化です。河瀬直美監督は好きなので気になっていました。河瀬監督らしい、風に揺れる樹々のカットや詩的な表現やストーリーの起伏にまかせない静かな感情の描写があり、とても良かったです。個人的には登場人物が積み重ねた時間の流れが原作の方がわたしにはマッチしていたようにも感じましたが、映画も原作もずっとわたしに見せて聴かせてきた出来事に関連づいていて、たくさんの思うところがありました。

世界を見ること、聞くこと、思いやりと慈悲、不条理、そこから来る感情の綾。。。

まだ上手く消化できていないですが、そのうち記事にしようかと思います。
映画を見た後、思いだしたのは、長田弘の詩「静かな日」と「ひつようなもののバラード」です。見る聞くことの意味、必要とするという愛、、のことや、感情はただ揃っているだけでなく、消化しブレンドし醸すまで行かなければ、十分でないのかもしれません。。。そんなことも思うのでした。。。

『 秦 基博 / 水彩の月 』