いつか
シルスはこの宇宙にはダイアグラムみたいなものがあるといいましたね。ということで引き続きご登場願います。
そのダイアグラムを私たちは感じることはできるのでしょうか?

シルス
あらゆる真理・法則をもとめてもそれをあなた方人間が歪曲なく受け取ることは、簡単ではないと同じだと思われます。しかし、この宇宙の管理者候補であり新しい宇宙としての人間には他者からの操作に影響されない感性、、、ここではあなたのなかに適当な言葉がありませんので「感性」といいます。。。その感性は内在します。

例えば、音楽における和音です。この和音とはあなた方の世界の西洋音楽における音の法則ですが、和音には心地良さを感じ、それに対し不協和音はある種の不快感を覚える。。。この和音の心地よさであったり、不快感を感じる感性は人間に根源的に織り込まれた感性です。

さらに言いますと、和音と不協和音といいましたが、人間の感性は、こちらは良い、こちらは悪いと単純に括ることをしません。人間の感性は不協和音を楽曲内にとりこみ和音との相乗効果をうみだしています。また日本の雅楽器の中の笙の音色は西洋音楽では不協和音に属しますが、あの音色に天から降り注ぐ光をイメージするあなた方がいます。

言い方をかえれば、快も不快も苦いも甘いも活かすことができるのが、あなた方のもつ感性であり感情なのです。これは、何かを奪い、分離させることだけで生きる者たちとは全く異質だということ、そして人間、、特に地球の皆さん全てに既に在るということ知っていてください。

いつか
確かに和音といった音の重なりの話は、異なる波長のモノをいかに重ねるかという点において、相関関係ということなどもあてはまってくるように感じます。ひとつながりの宇宙が目指すところにあるダイアグラムもあるのかも。。。

シルス
これは大いに感情が関係するところなのです。このような、まさに感性を揺さぶる、感性がゆさぶられるという経験や感覚にはこの宇宙のダイアグラムの一端を感じることができるかもしれません。そういう意味でも、ぜひ人間の皆さんには心ふるわせる、感性を揺さぶられる経験を多くしていただきたいとも思います。

そして、自然に触れてみてください。必ずしも高い山の頂上や砂漠の真ん中に立つことはないです。小さな草花にも風の音にもダイアグラムはフラクタルとして存在します。時には眼を閉じて感じてください。あなた方は眼からの情報に支配されすぎているともいえます。

いつか
たしかに、人間は感動を求めますよね。ただSNSに流れる感動ポルノみたいのはあまり好きではないですが、、、

シルス
そうです、ですから「自然に触れる」となります。感動には生きた1次的感動と2次3次的感動があると知っておいてください。料理でいう素材から扱う手料理と工場で機械的にできた料理との違いのようなものです。2次3次的情報には操作が入り込む可能性も高くなります。よりダイヤグラムに近づく感動はその生きた1次的感動のほうです。

この世の中の方向性として、いわゆるライブということが価値として上がってきていると思います。これは音楽に関することだけでなくです。あらゆる分野においてもです。これはITの発達も関係しています。中にはネット内にとどまる方もおられるかとは思いますが、それでも人間はよりライブに近い繋がりを求めるのです。生きた感覚を求めるのです。

いつか
和音に戻しますが、では西洋音楽の中での和音・コード進行の発展は人間の感性からみれば当然の歩みとなるわけですね。そのなかで、現代音楽やロックまたはジャズなどの、より自由を求める動きはどうなんでしょう?時代時代により天才と呼ばれる人があらわれ、あまり詳しくないですが例えば現代音楽ならジョン・ケージ、ジャズであればマイルス・デイビスなどの活動が思い浮かびます。人間は心地よさに止まらず、なぜそこから出てより自由さをもとめるのでしょう?

シルス
それは新しくあることへの生命としての本能だといえるでしょう。古いものが好みの方も新しいものが好みの方もいらっしゃると思います。より創造的な活動をされる方は新しくあることへの本能が現れやす傾向にあります。

いつか
その人間の文化としての創造性についてですが、この人間の文化的表現、、音楽や絵画や映画やいろいろ、技術の進歩があり表現も多様化してきてはいますが、一方で80年代に既にピークを迎えてしまっていて、その後は過去のリメイク、解釈の変更、、にすぎないという意見もありますが、どうなんでしょうか?人間の創造は限定付きなんでしょうか?それともダイアグラムの関係でしょうか?



つづく。。。



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わたしがもっとも宇宙を感じる音色です。美しいです。
心の深い部分に響くのを感じます。
『 VIOLA - Hajime Sakita 』





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白い十字の形がかわいいドクダミの花が好きです。道端が気になって仕方ないです。そろそろ紫陽花も咲きますね。