再来週に家の引っ越しがあるため

バタバタした日常を過ごしています。


都心からさらに離れてしまいますが、

よく行く映画館の近くになったので

通いやすくなります。


ちなみに先週は

「ラブリーボーン」

「交渉人」

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」

を見てきました。


なかなか面白かったので、

ぜひ!




(うう、恥ずかしいよ~~~)


朝のHPが終わって担任の先生が教室を出て行った。


すっかりクラスの笑い者になってしまった恵は頭を抱えて机に突っ伏した。


こんな形でみんなに知られるのはイヤだ。


自分に対しては大雑把な恵も、人の目にはとても敏感だった。


たぶん世間体ばかり気にする母の影響だ。


恵は熱くなった頬を机の板にこすり付けた。


できることなら最初からやり直したい。


友達もあっという間にできて、楽しい学校生活が始まるのだ。


――と、想像ばかりが膨らみ、幸せなのは頭の中だけだった。


結局、何も変わらない現実に戻って落胆する。


恵が肩を落としていると、横から「大丈夫?」と話しかけられた。


「え?」


弾かれたように振り向く。


「具合でも悪い?」


聞いてきたのは里佳子だった。


恵は咄嗟に首を振った。


「そう。あたしも来るときセンセイに会っちゃって、遅刻でしょって怒られたよ」


「ああ、同時に入ってきたよね」


「そうそう、お尻叩かれちゃってさー」


「うわーそんなことするの?」


「1年のときも担任だったしね。あとアタシのお兄ちゃんもセンセイが担任だったんだよね」


兄妹揃ってお世話になってる、と言って里佳子は笑った。


お兄ちゃんがいることを知って恵は「お兄ちゃんいるんだ、いいなぁ!」と声を弾ませた。


弟しかいない恵は兄や姉の存在に憧れていた。


「メグちゃんは?」


いきなり「メグちゃん」と呼ばれ、ドキッとした。


「あ…あたしは、弟が」


「弟か~。じゃあお姉ちゃんなんだ?」


「うん、一応。でも弟の方がしっかりしてるけどね」


ぎこちなく肩をすくめると、里佳子は「アハハ」と笑ってくれた。


しかし恵は激しい緊張感に襲われていた。


普通に話しているだけなのに呼吸が上がる。


自分でも何を話しているのか分からない。


女の子から見ても里佳子は美人だった。


次の言葉を選んでいると、1限目を告げるチャイムが鳴った。


恵はホッとした。



でも、なんで?



里佳子との会話が終わり、恵の中である疑問が芽生えた。



<<続>>

気づけば映画館にいる感じ。

1日に3本見ることもあるので、

一日中いても飽きないんでしょうね。



今回はDr・パルナサスの鏡を見てきました。

4人1役の摩訶不思議な物語。

話の設定を理解するのが難しかったです。

でも鏡の中の異世界(夢の世界)と

小人のパーシーは面白かったです。

博士と悪魔の賭け合いも。


この映画にも登場している

ジョニー・デップですが、

今後公開されるアリスが楽しみです!