離婚が決まった。

お話の始まりとして、チープ過ぎることこの上ない。

悲しいだろうか、寂しいだろうか、不安だろうか。

離婚が決まったのは2か月も前の話。

私は「ああ、これでやっと私らしくなった。」と清々しい気持ちになったのだった。

そして、いま、私はすっかり迷子になってしまった。

「私らしく」なんて笑わせる。

私に「らしく」なんて言えるものなんて何もない。

自分らしらなんてない。私はいつも「誰か」みたいじゃないか。

オリジナリティなんてない、その他大勢。

ああ、私は一体なにをすればいいのだろうか。