ある日、町の広場で猫たちが集まって大会を開催しました。その名も「猫の皮算用大会」。参加猫たちは、算数の問題を解くことで競い合うことになっていました。

最初の問題は「猫が3匹、ネズミが5匹います。猫が1匹につきネズミを2匹捕まえるとすると、猫は合計で何匹のネズミを捕まえられるか?」というものでした。猫たちがしきりに尻尾をふりながら考え込む様子はまるで本当の学生のようでした。

次の問題では、「猫が魚屋で魚を3匹買いました。1匹の魚は100円です。猫は1000円持っていたとき、おつりはいくらか?」という問題が出題されました。猫たちの頭の中で小さな計算機がぴかぴか光り、にゃんにゃんと鳴りながら解答を導き出していました。

大会は熱戦を繰り広げ、優勝者は最後の問題で勝者が決定されました。「猫が猫じゃらしを握る時間は1日に30分です。1週間で何時間じゃらしを握ったか?」という問題に、一匹の猫が的確な答えを導き出し、見事優勝を勝ち取りました。

こうして猫たちが楽しいひとときを過ごした「猫の皮算用大会」は、次回も開催されることになりました。猫たちの知恵と計算力、そして可愛らしい姿に、周囲の人々も笑顔で見守っていました。