かつて俳人の種田山頭火は、

「飯食わぬ日はあっても句作せぬ日はなかった」

 と書いたが、さておやぢはと言えば………。


 子らの手の

 泥の背中に

 春の破片(かけ)

 

 とするか


 子らの手は

 泥の背中に

 春を載せ


 とするか


 考えあぐねた末が


 手の泥も 春の匂いも 捨てにけり


 だったんだよねえ………。