久しぶりの更新です。


この話は3年程前の事です。

私の奥さんの親族で不幸がありました。

茨城県の取手市の近くでした。


お通夜に出席し、翌日の告別式にも出席するので、
自宅には帰らず取手駅前のビジネスホテルに部屋をとりました。


粗供養品を受け取り通夜会場を後にしました。
ホテルまでは徒歩でした。


フロントで受付を済ますと、部屋に入り一段落。
この時、ドアロックは掛けました。


風呂に入り、テレビを見ながら、冷蔵庫のビールを飲みました。
500mlのビール1缶です。
「ちょっとたりないなぁ」
と思いましたが、もう冷蔵庫にはないので、
廊下の自販機に買いに行きました。


自分の分だけでしたので、500mlのビールを1缶だけ買いました。
普段からお酒は飲んでいるので、この程度で泥酔とか意識不明はありえません。
ただ、翌日もあるので、「このくらいにしておこう」というのはありました。


部屋に戻ってきたこの時、ドアロックをかけ忘れたかもしれません。


2缶目のビールを空けるころは、かなり眠くなっており、
電気を消して、そのまま布団で寝てしまいました。
12時ごろだったと思います。
奥さんもほとんど同じ位に眠りにつきました。
普段あまりあわない親族ということで、緊張もあったのかしれないです。
スッーと眠りについたように記憶しています。



翌日。
何かちょっと外の音が騒がしい感じです。


まだウトウトしていたら、
奥さんが

「ちょっと、ドアが空いてるの。」

と慌てている様子。

「ドアが空いてる?」
「う~ん」

と心の中では

「何を言ってんだ」

と思いドアをみたら、


空いてました。

そして、そこにはお通夜で頂いた粗供養品が挟まっていました。


「………」

「泥棒?」
「財布は? カードは? 荷物は?」


かなり焦りましたが、何も無くなっていませんでした。


チェックアウトの時フロントで状況を話すと

「?」
「何を言っているんだ」

という態度を取られました。


「巡回の警備とかいないのか」
「何時からドアがそうなっていたか記録とかないのか」

と食い下がったら、

警備の方に問い合わせをしてくれました。


「巡回の時、ドアは空いてました。何か挟まっていました。」
「1時ぐらいです。」

との回答。


「気づいていてそのままだったんかい!」



告別式もあるし、警察に行って説明も面倒なので、
そのままでチェックアウトしてしまいました。


なんだったんでしょう。

誰か侵入して、一度退室し、また来る予定だったんですかね。


「この体験。心霊体験より怖いんじゃない。と思ってます。」


ほんと、何もなくて良かった。

事件になってたかもしれないですからね。