どーも、ペリー福神です。





東日本大震災後、世の中が自粛モードになってしまう中、割りと早いタイミングで、いろんな著名人がコメントを出したり、曲を発表したり、既存の曲で応援したり、実際に現地に行ったりと、復興支援に動いていました。





いろいろ気になることもありましたが、僕が一番引っ掛かったのは、復興支援ソングとチャリティー・イベントが乱発されたことです。各所でチャリティー企画と題され、どの出演者も復興支援ソングを作っていました。僕も何となく作って演奏しましたが、自分が無傷な故に、中身の薄っぺらい曲になってしまったので、これは安易にやってはいけないと思い、ボツにしました。また、曲を作ったところで、現地ではない所で演奏しているので、自己満足にしかならないとも感じました。そらにみんなは気付いているのかが、かなり疑問でした。2011年にはSNSは既にありましたが、被災者としては、みんながみんな、それを見れる状況ではないでしょうし、自分みたいな無名の人がチャリティーをやるのは、何だか偽善行為に思えました。有名な方が企画することで、復興に大きな影響があると思い、それ以来、復興支援ソングは作らず、チャリティーにも関わらないようにしました。義援金だけ送ってお仕舞いみたいなのは、今でも何だか抵抗があります。





ですが、その3年後に、僕は復興支援ソングとして、「襷 -Run for peace-」という曲を作りました。

東日本大震災の翌年、2012年に、僕は丸の内駅伝に参加しました。その前の2011年は、開催前に地震があった影響で開催されなかったそうです。そして自分が参加した2012年ですが、駅伝なのでもちろん襷とゼッケンを使います。その襷とゼッケンが、岩手県のとある地域の方々の手縫いによるものでした。それを僕らが身に付けて、駅伝を行いました。

翌2013年も、丸の内駅伝に参加しました。その時ももちろん襷とゼッケンを使いましたが、この1年の間に、駅伝主催側が現地にミシンを寄付していたようで、そのミシンで襷とゼッケンを作ってくれたとのことでした。

そういったことを受けて、何も感じないわけなかったです。お互い顔も名前も知りませんが、駅伝大会を通じて繋がっていること、今風に言うとWinWinの関係にあることは素晴らしいことです。そして、この思いを曲にすることにしました。それが「襷 -Run for peace-」という曲です。



ペリー福神としては唯一の復興支援ソングです。今でもライヴで演奏していて、YouTubeで見れるようにしていますが、やはり、どこか自己満足でやっているような気もしています。もちろん、この曲が東北地方に届いて欲しいですし、あわよくば丸の内駅伝のテーマソングとして使われて欲しいとも思ってます。それ故に、チャリティー向けの曲としては、これ以外は作らないつもりです。





話は変わりますが、東日本大震災から5年も経った頃、大規模な壁が建てられました。確か海岸に建設されて、Pink Floydの「The Wall」のステージセットを思わせるように、海と陸とを隔てて閉鎖的な印象でした。国側が発端となり、津波防止のためではありましたが、国民からはあまり称賛されなかったです。今はどうなっているのか、わかりませんが。





続く。





【ライヴ出演情報】

323() Art Lodge [MOJOMOJA

 『B-Zone Night !!(B'z COVER-GYM)

  チケット:¥2,400-(+1drink)

  OPEN 18:00START 18:30

  出演者:ペリー福神、KOH、喜沢梨乃、M’z Band、ピョンズアンドローゼス


620() Art Lodge [MOJOMOJA