平成22年度の久留米大学附設高等学校同窓会東京支部総会が11月12日、東京都中央区銀座のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで開かれ、晩秋の銀座に「高良山下の学園に~♪」の校歌が響き渡りました。
 参加したのは1回生から、今年卒業したばかりの58回生までの同窓生に、来賓も含めて332名です。昨年に続き、300人を超え過去最高の参加となりました。
 年度幹事の27回生と、手伝ってくれる57回生は、午後3時に集合を始めました。配布物を折ったり、会場をチェックしたり、それぞれの係ごとに準備に集中しました。司会を任された57回生が真剣な表情で打ち合わせをする姿も。午後5時半の開場を待ちかねたように、同窓生が姿を見せ始め、本番に向けボルテージが高まります。
 午後6時、ホテル3階の龍田の間で、57回生の古賀智海君と辻美里さんの司会により、総会&講演会がスタート。まず、27回生の上羅豪君が開会の辞を述べ、この一年に亡くなられた物故者に黙祷を捧げました。
 長縄雅夫・東京支部長(14回生)があいさつに立ち、14回目を数える「就職セミナー」にふれ、「東大出ても就職できない時代。若い世代の力になりたいと始めたセミナーに学生さんも喜んでくれた。今後もどんどん来てほしい」と話しました。続いて安部政信副支部長(20回生)が支部の活動状況を説明しました。
 ここで、サプライズが発生しました。宝塚出身の大女優が会場に現れたのです。お兄さんの江上靖則さん(22回生)が壇上に上がり、「妹を連れてきました」と紹介すると、会場は大きな拍手に包まれました。妹さんは「兄が附設に入った時、妹として鼻高々でした。私も男だったら入りたかったですが、今は、共学になったそうで、素晴らしいですね」とテレビや映画でおなじみの顔と声で話し、会場を興奮の渦に巻き込みました。
 10分ほどで、江上さんと妹さんが風のように去った後、葉玉匡美氏(32回生)による講演会「コンプライアンス違反が身を滅ぼす」が始まりました。葉玉さんは検事出身の弁護士で、法務省で「会社法」の起草を手掛けました。敏腕さでは日経弁護士ランキング1位に選ばれ、ブログ「会社法であそぼ」で、法律をやさしく紹介したりと多彩な活躍を続けています。
 葉玉さんは冒頭、「メインイベントは終わってしまったような感じですね」とつかみで笑わせ、聴衆を引き込みます。法令を遵守しないことで、莫大な損害賠償や課徴金を求められた企業経営者などを分かりやすく説明。不祥事隠しやマスコミ対策の失敗が企業に甚大な損失を与えることやその対策も伝授しました。
 検事として経済事犯を摘発していた経験と、弁護士として企業を危険から守る立場の両面からの実例や体験談は実に興味深く、聴衆の同窓生たちは、経営者や組織人として、真剣に聞き入りました。
締めくくりに「クローズドな会なので不適切な発言も多々ありました」と述べ、最後まで会場を沸かせました。

 次に会場を2階の桜の間に移して懇親会が始まりました。まず、長谷川房夫・同窓会会長(13回生)があいさつ。「附設は、各界で活躍するエリートを育成することで大きな社会貢献をしている」としたうえで、同窓生の連携を呼びかけました。
 続いて、来賓を代表して、吉川敦校長があいさつされました。前日撮ってきたという、正門からの校舎を見た写真をスライドで見せると、「懐かしい」の声が上がりました。校長は母校の近況と、建設の始まった新校舎について詳しく説明されました。
 7回生の発声で乾杯が行われると、回生ごとのテーブルに談笑の輪ができました。酒を注ぎあい、肩をたたき合って、遠く母校で結んだ友情を改めて温め合いました。
 恩師紹介では、国語科の西原和美先生と数学科の轟寿男先生が壇上にあがられました。西原先生は夜行バスで上京した話をユーモアたっぷりの名調子で語られ、フーテンの寅さんの歌を披露され、盛大な拍手を贈られていました。また、年度幹事の27回生が教わっていたころ、配布した「週刊現代国語」のコピーを持ってきてくださり、27回生は「この漫画覚えてる」「コマネチだよ」などと懐かしさでいっぱいでした。
 轟先生は担当する学年に書かせている文集で、800字のところを1行しか書かなかった生徒のエピソードを紹介されました。「私はこういう人間です」というのがその1行で、先生も周りも感心して、文集に載せたそうです。寮でチューハイの空き缶1つが見つかり、「名乗り出ろ」と言ったら30数人が出てきたということもあり、「それもこれもいかにも附設生ですね」と話されました。
(Ustreamによる両先生のお話 http://www.ustream.tv/recorded/10801252)

 会場の盛り上がりはいよいよ最高潮に。卒業したばかりの58回生がフレッシュな表情そのままに紹介されたあと、校歌斉唱。声を張り上げて「見ずや我等の大使命」までを歌い切りました。
 来年度幹事学年の28回生が壇上にそろい、代表の石井光太郎君以下、来年の健闘を誓いました。
 最後に27回生を代表して中村和徳君があいさつ、総会の成功を喜び、関係者の協力に感謝を述べました。最後は中村君の音頭で3本締めを行い、22年度総会を締めくくりました。




受付1
受付1

受付2
受付2

司会準備
司会準備

第一部司会
第一部司会

開会の挨拶
開会の挨拶

総会全景
総会全景

長縄支部長挨拶
長縄支部長挨拶

安倍副支部長報告
安倍副支部長報告

来賓の先生方
来賓の先生方

講演会 葉玉匡美氏(32回生)
講演会

総会全景
総会全景

第二部司会
第二部司会

長谷川同窓会長挨拶
長谷川同窓会長挨拶

吉川校長挨拶
134424

吉川校長とプレゼンテーション
139449


轟、西原両先生
147967


乾杯(7回生)
157975


西原先生 男はつらいよ
167992


轟先生 附設生らしさ
178008


第二部司会
188015


福岡支部より
199469


思考廻廊
209491


22回生とUstream中継
240135


新会員紹介(58回生)
218027


校歌斉唱
258043268038


来年幹事紹介(28回生)
228048


閉会挨拶(27回生)
238069