☆ PCR
 鼻咽頭スワブまたは喀痰で行うが、気道献体がとれない場合は便や尿でも献体になる。
 検出率 BALが最も優れ 下気道>上気道=便(尿は低い)
 排出期間は初期が一番多いが軽症なら10日程度、重症だと40日くらいまで検出される。(検出されても必ずしも発症するわけではない)
☆ バイタルサイン
 聴診所見は乏しい(聴診器は使わない)
 酸素飽和度は低くても呼吸困難感が少ないことが多い
☆ 胸部レントゲン・CT
 基本は両側性の間質性肺炎だが必ず両側とは限らない
 レントゲン所見の程度と酸素化は比例しない
 初期には異常をとらえにくく、発症から10日くらいが最も顕著
 疑いがあれば胸部CTを検討(症状が顕在化する前やPCR院生でも病変が検出されることがある。無症候者では異常陰影をとらえても重篤化しないのであまり勧められない)
 初期の胸部CTの典型象は下葉優位に胸膜直下がスペアされた両側すりガラス陰影や斑状陰影
 胸部CTはPCR用政令で感度97%・特異度25%。半数以上で陰影なしという報告があるのでスクリーニングには使用しない
☆ 血液検査
 WBC 正常から低下(初期から上昇してたら違う)
 リンパ球数 減少
 プロカルシトニン 正常(6%でしか上昇してない)
 CRP・フェリチン 上昇(CRPは5程度。あまり高すぎるなら違う。)
 AST・ALT・ALP・LDH 上昇(肝障害が35%で見られる。)
 腎障害は初期にはまれ

つまり
発症5.5日のPCR+ELISAによるIgM抗体
または
肺炎+白血球正常・リンパ球減少・プロカルシトニン正常・CRPとフェリチン上昇
=COVID-19

好中球とリンパ球の比が3.5以上なら予後がわるい。