今回切なさを提供してくれるのは
「In her shoes」
2005年
主演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット
たぶん誰にでもある体験。目的もなくつけていたテレビで、たまたま
やっていた映画についつい引き込まれしまい、終わってみると、ほん
の少しだけど、心がその映画の色に染まっていたことが。
映画を見たあとって、元気になったり、切なくなったり、悲しかった
りするのだけど、見るはずのなかった映画を見た後はなぜか切なさだ
けが残る。僕のことを見つけてくれてありがとう、また会おうね、と
映画からいわれているようで、ああ、またなって、カッコつけたくな
るような感覚。
その切なさは、ほどよく爽快で、ちょっとだけ前の自分より強くなっ
た気分だ。
今回紹介するのは、夜中につけたひかりテレビでまたもやはまって、
寝不足になってしまった映画です。
これも見ていないとは、ほんとに自分は映画が好きなのかどうか。こ
の映画を知らなかったとはお恥ずかしい。
とても素敵で素晴らしい映画です。絶対見てください。
それではご紹介しましょう。In her shoesです。
「In her shoes」
あらすじ
明晰な頭脳をもち弁護士をしているが、ルックスに自信を持てない姉
ローズ(トニ・コレット)と、抜群のプロポーションとルックスを利
用して、遊んでばかりで定職に着かない妹マギー(キャメロンディア
ス)の正反対の性格の姉妹を中心として巻き起こる出来事を描いた、
ヒューマンドラマです。
親の財布からお金をくすね遊んでばかりいるマギーは、しびれをきら
した母親から家を追い出されます。
実の母親は姉妹が子供のころに死んでいて、今は継母が父親と家庭を
持っています。
マギーは父親には信頼を置いていますが、継母とは反りがあいません。
マギーの転がり込んだ先は、姉ローズの部屋。ローズは弁護士として
自立しており、靴や洋服、生活には不自由しない生活をしていました。
仕事を探して早めにでていく、という条件でマギーを受け入れるロー
ズ。
しかしある日、ローズのいない間に訪ねてきた、こともあろうにロー
ズの恋人とベッドインしてしまうマギー。
怒り狂ったローズは即、マギーを追い出します。
そして、再び親の引き出しを物色していたマギーは、死んだと聞かさ
れていた祖母からの手紙を発見し、まだ祖母が生きていることを知り
ます。
手紙の住所だけを頼りに祖母を訪ねるマギー。
祖母エマ(シャーリー・マクレーン)はマイアミで老人の世話をする
仕事をしていました。
エマといっしょに老人の世話をしながら生活を始めるマギー、そこで
マギーは人間的に大きく成長していきます。
そのころ姉のローズも、もと恋人のいる弁護士事務所を辞め、新しい
道を歩き始めます。
そして、祖母エマの計らいで再開する二人。
不可思議な実母の死を明らかにしていく道のりと、姉妹がお互いに人
生の節目を迎え、変わっていく様を、ユーモアを交え、素敵に描いて
います。
極めつけはマイアミの老人ホームでしょう。キャメロンディアスが水
着姿でおじいちゃま方に手を振るシーンは最高に素敵できれいです。
それもいいのですが、プールのある低層高級住宅街はとても素敵で、
この映画に更なる彩りをつけてくれます。
また、シャーリー・マクレーンが高貴な祖母をしたたかに演じていて
世の女性はここを目指すべきだと、勝手に思ってしまいました。
素敵素敵の連発ですが、見ていただければわかります。
ストーリー、キャスト、特にロケーションはピカイチ、絶対に見てほ
しい映画です。