こんにちは。伏姫桜です。

ご訪問頂きありがとうございます。

 

楽しみにしていたミュージカル2作品

「CROSS ROAD」

「ゴースト&レディ」

を観ました。

感想を綴ります。

 

 

 

音符藤沢文翁氏の音楽朗読劇のミュージカル化 

東宝「CROSS ROAD」 悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ

日本オリジナルミュージカルです。

 

推しさんが出演されるので

メチャクチャ楽しみにしていたミュージカルです。

 

「悪魔のヴァイオリニスト」として一世を風靡したパガニーニが

本当に悪魔と取引をしていたという物語です。

 

パガニーニは、音楽の才能はあるけれど天才ではない事に

悩んでいました。

ある夜、街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと出会い

超絶技巧を授かります。

演奏するごとに命をすり減らし

100万曲演奏すると命を悪魔に捧げるという

血の契約を結んでしまいます。

史実を織り交ぜながら、契約に縛られ孤独になっていくパガニーニを

描いていきます。

 

アムドゥスキアス        中川晃教

 

ニコロ・パガニーニ(Wキャスト) 相葉裕樹/木内健人

 

アーシャ(Wキャスト)     加藤梨里香/有沙瞳

 

エリザ・ボナパルト       元榮菜摘

 

コスタ/ベルリオーズ       坂本健児

 

アルマンド(Wキャスト)    山寺宏一/畠中洋

 

テレーゼ             春野寿美礼 

 

アンサンブル        荒居清香 荒川湧太 小倉優佳 川口大地 柴田実奈

         kyonre cho 徳島明 中野亮輔 宮田佳奈 山崎感音

 

私が観たキャストは

パガニーニ・木内健人 アーシャ・有沙瞳  アルマンド・畠中洋

 

ミュージカルは曲・歌が1番だと思っています。

腑に落ちないストーリーでも、曲が素晴らしいと

許せてしまいます。

事前にyoutude「toho channel」で楽曲をチェックしました。

 

作曲の村中俊之氏は、

ミュージカルの曲を手掛けたのは初めてで、

難し過ぎると方々から言われてしまったそうですが

「限界に挑戦しているアーティストの姿が一番観ている側の感動を

呼ぶ、限界に挑む出演者さんの姿を応援して欲しい。」との事でした。

 

メインキャストに其々に持ち歌があり、其々に見せ所があります。

心に沁みる名曲揃いです。

演者さん達の演技力と歌唱力は素晴らしく、ノーストレスでした。

アンサンブルさん達も八面六臂の活躍です。

大満足のミュージカルでした。

 

中川アムドゥスキアスは

超難曲を楽しんでいる様に歌いこなしていました。

表現の幅が広く余裕さえ感じる魅力的な悪魔です。

中川さんは今までいろいろなミュージカルに主演し

はまり役と言われてきたと思いますが

アムドゥスキアスこそ、はまり役だと思います。

 

木内パガニーニは、初めての大きなお役だそうです。

必死にパガニーニ役に挑んでいる姿が心に刺さりました。

 

春野寿美礼パガニーニの母

メロディアスな持ち歌(casa nostlgia)を

情感込めて歌い上げています。

パガニーニの才能を信じ決して疑いません。

パガニーニに悪魔の契約をさせたのが、

母の為かもしれないと思うと、複雑な気持ちになります。

回り舞台上から、パガニーニに歌いかける姿は

愛する子を迎えに来た聖母のように見えました。

 

ミュージカルを久々に堪能しました。

出来れば円盤化を願っています。

同メンバーで再々演をお願いしたいです。

 

 

音符劇団四季新作ミュージカル『ゴースト&レディ』

原作は藤田和日郎氏の中編コミックス

『黒博物館 ゴースト&レディ』

漫画原作初オリジナルミュージカル

 

ナイチンゲールの史実を織り交ぜながら、

ナイチンゲール(フロー)と

シアターゴーストのグレイが困難を乗り超え、

絆を築くラブストーリー。

左・原作の漫画上下2巻  

右・「浦沢直樹の漫勉」藤田和日郎 DVD

ゴースト&レディ24話 グレイとデオンの

決闘シーンを描く藤田先生に密着

 

原作ファンです。

劇団四季なら素晴らしいミュージカルになると

想像が出来ますから、楽しみでしかありませんでした。

 

私が観たキャスト

フロー 谷原志音

 

グレイ 萩原隆匡

 

ジョン・ホール軍医長官 野中万寿夫

 

デオン・ド・ボーマン 岡村美南

 

アレックス・モートン 寺元健一郎

 

エイミー 木村奏絵

 

ウィリアム・ラッセル 長尾哲平

 

ボブ 平田了祐

 

その他 アンサンブルの方々

 

キャストさん達の熱演に感動しました。

舞台装置、演出や照明等、

グレイが壁をすり抜けるイリュージョン、

フライングアクションは、素晴らしかったです。

 

ストーリーですが、

デオンが登場するまでは、

盛り上がりに欠けていたように思いました。

(スミマセン。あくまでも個人の感想です)

2幕の絶望したフローの歌声は素晴らしいく、

どこに余力が残っていたのか、驚ろかされました。

生演奏で聞いてみたかったです。

 

「漫勉」で藤田先生は、

24話の扉絵のデオンの目を7回書き直します。

浦沢先生曰く「この世のものならざる者の目」です。

バトルシーンは激しく火花が散って剣先が交錯する様を

何本もの腕を描いて表現しています。

先生は書きあがっていた絵の上に、グレイの腕をさらに一本

書き足します。

 

萩原グレイと岡村デオンの激しいバトルシーンは

まさに漫画そのもので、驚くばかりでした。

 

元婚約者アレックスと看護師エイミーは原作に

登場しません。必要だったのでしょうか?

(エイミーさんの歌は素晴らしかったのですが)

フローは、自分の弱さを許せなくて

グレイに殺される事を望んだけれど

グレイが側にいる事で逆に強くなった。

アレックスとエイミーとの別れが

フローに死ぬほどの絶望を与えるとは思えません。

ジョン・ホール軍議長官とデオンの話をもっと

膨らませた方が良かったのではないでしょうか?

 

漫画を3時間のミュージカルにする為、

漫画とは違う部分があるのは仕方ないと思いますが、

「かちあい弾」がカットになっているのは、残念です。

また漫画では、初めてグレイがフローを見た時、

フローは頭上に自身を切り刻む大きな生霊を乗せ

ボロボロの姿でした。

生霊のストーリーがあった方がグレイに殺される事が望む

フローの気持ちが伝わると思いました。

 

原作&「漫勉」をミュージカルの前に

観ていなければ、もっと楽しめたと思います。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。