診察後に病院の食堂での出来事

注文をしてしばらくすると、父が母に
あの大きい人、感じがちがうな〜
ちがう人だよなぁ
と言い出した
母は
あの人よ、だってあんな大きいのよ
と答えている

確かにバスケの選手のような大きな女性がウェイトレスに一人いた

どうしても気になるらしく、とうとう父は席を立ち聞きに行ってしまった
ついて行くと、その女性に
あなた、ずっと前からいる?
ねえ、あなた以外にもっとデッカい人、ココにいたよね〜
いきなりそう聞きだした

女性は少し考えたあと
私は2年位なんですけど…いますよ、1人
私より大きい人が
そう笑顔で言い出した

父はとても喜び
そうだよね!いるよね!ありがとう!
と席に戻っていった

私はデッカいなんて言われて良い気持ちしなかったろうなと思い、すみませんと言うと、女性はぜんぜん!良いですよ!
そう言って笑った
そして、ホントにいるんですよ(^^)
今日は隣のフロアなんで、いないんですけど
と言う

父が皆んなに満面の笑みで、
な!いたろ!俺の勘違いじゃないだろ!
と言っていると息子が

おじいちゃんの勝ちだね!

と言った
父はさらに満面の笑みで
そうだな!ヤッタァ!
と喜び、話し出した

ホッとしたよ
ホントに
何にもわかんなくなっちゃったかと思ってさ
〇〇(息子)は急にこんなに大きくなっちゃってるしさ
どこにいるか良くわかんないしさ
でも居たろ?
ちゃんといるんだよ!大きな人が!

少しだけ父のいる世界が見えたような気がした
どんな不安の中にいるのかと
自分なら耐えられるかなと

そして、ほんのひと時でもそこから解放され喜んでいる父を見られて、本当に嬉しかった