家を買った方、
これから買おうと思っている方に質問です。

「なぜ家を買うのですか?」

・より豊かな生活を手に入れたいから
・理想のインテリアを実現させたいから?
・一人前の自立した人間になりたいから?


これまで家というのは、建物の造りや立地など
「ステータスを表現する為」に使われている側面も少なからず有ったと思うんですね。
マイホームと言えば多くの人の憧れでも有ります。


そして、今度は時代の流れに乗ろうとして
「家自体を便利な物」にしようとしているんですね。



「スマートホーム」ってやつです。

スマートホームって何かと言うと、

IoTやAIの技術を活用して、スマートフォンやAIスマートスピーカーなどの制御デバイスと、
テレビ、照明器具などの生活家電や住宅設備を接続し、より快適な生活を実現する住宅のことです。



新たな成長領域として注目されていて、日本政府も国内での市場形成に向けた具体的な検討に着手しているようです。


一見、成熟した住宅産業における次の一手として時代に合った策に思えますが、、、

でも、僕は「AIの時代だからこそ敢えて」という路線で家の在り方を考えたいですね。


それは、

これまでの、完成品の家を与えられていた「作り手主体」の世界から


不完全な物を、あえて自分で選択して、改善しながらその手間を楽しむ「住み手主体」の世界へのシフトです。



AIの時代でも、物質的に存在し続ける「住宅」の存在意義って、何でしょうね?

それこそ帰って寝るだけの箱としてだろうか?それとも便利な道具としての存在でしょうか?


今ってあらゆる物がネットで解決出来る便利な時代ですよね。


本屋さんなんかは、ネットショップにとって変わって、実店舗はたくさん潰れましたよね。


でもその中で生き残っているお店も有ります。
それは、「実店舗しか提供出来ない価値」を提供しているから、だと思います。



洋服も、ネットで買えるのにわざわざ実店舗に足を運ぶのは、実物を手に取って確認したい。行った先の街自体を楽しみたい。新しい発見が有るかもしれない、っていう期待が込められているからだと思うんです。



令和の家の価値は、住むだけの「便利な箱」と考えるのではなく、キャンプの様に、敢えて「不便さ」に挑み、創意工夫や手直しという苦労の積み重ねの先に、喜びを見つける為のものとして捉えてみて欲しいんですね。



「共に成長するパートナー」

「手を掛けて育てる子供」

「豊かな暮らし」を教えてくれる教師

として家に愛着を持ち、生き物として接する。


そうすることで
「今」を感じて、家と一体になる。


今、この時、この一瞬に起きていることをしっかりと味わうことです。

手を掛ければ掛けただけ、豊かさとして返ってきますので。


凄い量の情報が行き交う慌ただしい日常生活で、今一瞬に集中する時間は本当に!ごくわずかです。


今この瞬間の感情にフォーカスして、良いとか悪いとか判断をせず、ただありのままの自分を感じること。


それは、人間の根源的なところに訴えかけるパワーを持っていますし、それが人間性の回復につながるって思ってます。



わたし自身、リノベーションした夢のマイホームから一転、古いボロボロの家に移り住み、手直しをする度に新しい発見と、心の豊かさを手に入れてきました。



家を通じて、体を動かし、不便を楽しみリフレッシュする。これって、体を動かす健全な遊びだと思うんですよね。

しかも没頭する事で現実逃避も出来ちゃいます。

さらに、旅行や食べ物の様に終わりが無い。

頑張ったら頑張った分、毎日の暮らしの質の向上、豊かさに跳ね返ってくる。そしてそれが、24時間、365日効果が続く所が面白いですよね。



家は今も昔も、誰かに任せっぱなしじゃないですか?

着工から完成までの工事に関する事は大工や設備、内装業者に任せっきり。完成後もメンテナンスを怠り、問題が有れば専門業者に丸投げ。いざ、自分で何かをしようとすれば、何から手をつけたら良いのか、まるで検討が付かない。



「家の手直しは、誰かにやってもらう物」という常識に疑問を抱いて「自分で手を掛ければ良い」という考え方を持ち、自ら主体的に家と関わり、対話する。

新築するのは無理だから中古を買う。
中古は新築が買えなかった人が買うもの。
そんな発想は、今ではちょっと古い考えになりつつあります。

新築とは「建てた瞬間、買った瞬間に価値が下がるもの
中古とは「自分のセンスを加える事で価値を上げるもの」
だと考えていて、それなら自分で手を加えた方が楽しいじゃないか!って思うんですね。

今や、マイホームは「一人前の証」や「ステータスを表すもの」ではなく、暮らすことや人生を楽しむ事の一部だと僕は、思うんですよね。

で、古くてもセンスの良いお洒落な家を造っている人に共通しているな、と感じるのは、もとの物件の個性を愛して、生かしている所です。

時を重ねた趣も、先人が凝らした意匠も他の家では決して手に入らない宝物なんです。

今の建売住宅や分譲マンションの様に、安く大量生産されたお決まりのデザインとは、重みも歴史も全然違う。

今、改めて同じような造りで新築しようと思えば、高すぎて手が出ないと思います。

まず、そこを理解した上で解体やリノベーションを考えたいですよね。

固定概念を取り払って原石を探せば、諦めていた暮らしが手に入るかもしれません。

古い建物に目を向ける事で、選択肢も圧倒的に増えますのでね。おすすめですよ。

何よりエコじゃ無いですか。
まだまだ、本当の意味でエコ活動されている方っていないと思うんですけどね。

ビニール袋を貰わない様にエコバッグに切り替えるとか、その位だと思います。

まあ、そのエコバッグもお洒落だからと言って、ファッション感覚で3つも4つも持っていたら、意味がないですけどね。

でも、空き家を活かして必要以上に解体しない事って、すっごくエコだと思います。

家1棟の廃材の量って、凄い量ですからね!家の事になると、この廃材の事にまで頭が回らない方って凄く多い思います。不思議ですよね。

本当に大事な事だと思っているのなら、この位の意識は持っていたいですよね。



サステナ、サステナって言ってますけど、本当のサステナを突き詰めると、結論は「家を建てない事」に行き着きます。

でも、じゃあすぐにでも作るの辞めます、という訳にはいかないですよね。

少しづつ、徐々に空き家を活用して、住み手主体の世界にシフトして行く。
サステナブルで、かつ楽しめる物である事。

安くて、楽しくて環境にも優しい。抱えている問題を解決できる物であること。

1人1人が意識して行動をおこせば、次第に過剰供給を辞めて、空き家を活かそう!って、なるかもしれないですよね。そうなったら素敵だな、って思います。



私の目標は、
古家暮らしにスポットライトを当てる事です。
欧米の様に、古くなればなるほど価値が上がる構造にしたい。


まあ、石造りと木造との「耐久性の差」が有るので欧米の様には中々いかない事は分かっていますが。
それでも新築には無い「趣」に美を見出し、そこに価値を乗せるという文化を創造したいと思っています。


ゆくゆくは、古家購入の際に銀行が喜んでお金を貸してくれる世の中になってくれたら良いなぁ。って思ってます。