なんとなくだらだら続いちゃいそうなのでまとめます(笑)


プロフィールの追加として記してみたいと思います。

まず、僕の生い立ちです。

静岡県の島田市という田舎に生まれ育ちました。雇用促進住宅という団地で育ちました。ここではお金が貯まった人から家を建てて出ていくという感じでした。うちはなかなか出られず常に友達が入れ替わっていました。

ここを中学入学と同時に出ました。僕がかなりうるさかったので両親が無理をして中古住宅を買いました。が、最初から支払いに窮していて、結局また賃貸暮らしに戻りました。

で、さらに、そこから転居しましたが、たぶん、僕が大学に行く関係で、家賃が割安のところに移ったのではないかと思います。

いま思えば、僕が大学(しかも私立の超学費が高い大学)にいける身分ではなかったのに行ったことが大きな問題でした。

高校の同級生では、親の都合で大学へは行けないという人がいました。うちもそうだったはずですが、親としては子供のいうことを聞いてあげたい、そして僕は家のお金事情なんてまったく考えていない、ということで、大学に進学することになりました。

大学に入ってから、うちは『貧しい』ということに気がつきました。

僕の周りには、僕のように奨学金をもらって、さらにバイトもしてるという人は少なかったです。超学費が高いので、親は本当に大変だったと思います。仕送りも滞ってましたし、学期ごとに振り込む学費が家計を大圧迫していました。

そんなことも知らず、大学で遊び呆けていた自分が恥ずかしいです。

就職を機に静岡に戻りましたが、家の様子がだいぶ変わっていました。原因は僕が大学へ行ったために、家庭が疲弊していたのです。ほどなくして両親は離婚しました。

自宅の購入、大学の学費、お金が家庭を壊したというお金に対する『憎しみ』をもったのもこの時期だと思います。
 

 
お金がすべてじゃねえが、すべてにお金が必要だ

就職は地元で有名な優良企業に就職できました。僕自身はまったくそんなことは意識していなかったのですが、親をはじめ、まわりの人も『いいね』といってくれました。なんのCMとかもしていない建設会社だったので、まったく知らなかったのですが、興味をもってみてみたら、ものすごくいい会社でした。ここを狙っていたわけではなく、完全にラッキーでした。

ここで約20年お世話になることになります。サラリーマン生活には良いこともあれば悪いこともあり、それを飲み込んでいくのが大人だと思っていました。だから退職とか転職とか一度も考えたことはなかったです。

そんなもんだろって感じです。どこにでも嫌な奴はいます。上司は選べないので、どう上手くやり過ごすかを考えるので、あまり人間関係で悩んだことがないです。

そんな感じではありましたが、念願の子供を授かり、妻がひとりで育児をみるようになって、妻の様子がおかしくなりました。いわゆる産後うつってやつです。

それほど症状が重かったわけではないのですが、なにせ初めてのこと。僕は気が動転してました。そのうち仕事が手につかなくなり、会社を辞める決断をしました。



時はさかのぼります。入社後すぐにバブルがはじけました。建設業は影響がでるのは少し後になりますが、そのうち社内でもリストラという言葉が聞かれるようになりました。リストラされるなら自分だという不安がありました。

僕にはコネという後ろ盾が一切ありませんでした。実は僕のいた会社でコネなしの人は少なかったです。というか、何かしらのコネがあるのが普通でコネなしは僕くらいでした。僕が優秀とかいうわけでなく、会社は文系はとらないという方針だったのに、しつこく会社訪問していたからです。あと、僕は運がいいので、運良くそこに入れただけです。

ともかく、会社が倒産するようなことはまったく考えられなかったですがリストラには怯えました。たぶん、サラリーマンでいたら定年までこの不安と戦わなくてはならなかったと思います。

で、ここから僕の資産形成がはじまります。まず王道の株式投資です。ここでビギナーズラックがあり、調子にのりました。で、FXに取り組みました。当時はやっていた南アフリカのランドと円の組み合わせで最終的に600万円の損失をだしました。株は現在まで続けていますが、FXはそれ以降一切やっていません。

株やFXと平行する形で不動産投資に取り組みます。これは上手く行くという確信があったものの、投資に値する物件が見つかりません。この間にだいぶ知識を蓄えることができました。待つこと5年、念願の初物件を購入して不動産投資をスタートします。派手に儲かるわけではありませんが、新しい世界を知ることがで、予定していたキャッシュフローを確保できました。

可もなく不可もない不動産投資ですが、これが不動産投資の魅力です。株やFXと違い変化のスピードがゆるく、ある程度の計算がたちます。

 

時は戻り妻が調子悪くなった時

急いで物件を探しました。もう不動産投資はできないだろうと思ったからです。不動産投資は融資を使って(他人資本)を使ってやるのが魅力であり、それがすべてでした。会社をやめるということは、融資が引けないということを意味します。

賃貸業として銀行に認められるような規模まで拡大できていれば融資はひけます。が、僕の場合は、まだまだでした。というわけで、退職前に急いでもう一棟買い増そうと考えました。とはいっても、一棟めの経験から、すぐに物件を見つけるのは不可能だろうと思っていました。

が、以前、高値ででていた立地の良い不動産が売りに出たので、期待利回りは基準以下でしたが、速攻で買い付けに走りました。とにかく急いでいたのでほぼ条件なしの満額買い付けです。

まあ、これが無事買えましたので、会社に退職願を出すことになりました。

骨を埋める覚悟で入社であり、これから『仕事』ができる年代になるという時で、本当につらかったです。

会社にも相談しましたが、上司からは『会社に迷惑かけるな、迷惑かけるなら女房にかけろ』といわれました。自分でも会社と個人は分けるべきだと考えていたし、当時は男の育休なんて考えられない時代だったし、仕方ないと思っています。でも恨んでるわけではないですが、その上司のことは一生忘れません。

かなり後ろ髪引かれる思いの退職でしたけど、家族の大事に備える意味で始めた不動産投資ですので、ここが決断のしどころだと考え開き直りました。

 

 

ここから波乱万丈です(笑)

社宅に住んでいたため引越しをし、職業を訓練をしながら、就職活動、さらに家のこと、なかなかハードでした。しかし、幸いなことに、妻が元気を取り戻してきました。引越しがかなり効いたと思います。いままでは友達もいない孤独な環境での育児でしたので、地元に戻ったおかげで徐々に元気になってくれました。

で、次は生活を立て直さなくてはなりません。

安定していたサラリーマン生活を終え、何も知らない子羊の状態で世間の荒波に飛び込みました。とはいえ、たいした特技もないため、職安にいきます。が、40を超えたおっさんにまともな仕事はありません。というか、僕がスキルなさすぎでした。土建屋のただの事務にとどまっていた報いがありました(笑)

仕方なく、自分で何かをする道を探しはじめました。サラリーマン時代からはじめていた副業を本格的に取り組むことで本業にしようと考えました。アフィリエイト・物販が主なものでしたが、物販の方が少し成績がよかったため、そちらに絞ることにしました。

まあ、なんとか少し形になってきたなというところで、大きな失敗をします。というか、慣れてる人なら当たり前なんでしょうけど、契約のミスで大きな在庫を抱えてしまいました。どうするか、悩んだ挙句、この事業から撤退することを決めました。

なぜなら・・・あまりやる気が起きないんですね。

これしきの失敗など、どんな仕事をしていてもあると思うんですが、なぜか力が入りません。とはいえ、ビジネスの借金もあるわけですし、子供も大きくなってきます。

どうしたものか悩んだ挙句・・・結局、過去にあきらめたFPという道を目指すことにしました。自分が得意なもの、自分に適したもの、自分の情熱が持てるもの、そういうものでないと続きません。ましてや、もうすぐ50歳という年齢でした。ここから舵を切るのかはすごく悩みましたが、やらないで後悔するのは嫌だと思い、在庫を処理して、他のすべてを捨ててきました。

退路を断つと覚悟が決まります。

なぜFPをすることにためらってきたのかですが・・・それはズバリ・・・お金にならない、仮になっても大きなものではない、というのが、感覚的にわかっていたからです。

お金にならないというのは、やり方もあるのでしょうけど、日本人はお金の相談にお金を出さないってのがあります。お金の知識を仕入れるのにもお金はかかるのですが、そこがまだ理解されていないと感じます。

で、お金の相談を受ける人ってのがそもそもあやしいって感覚が残っていますね(笑)実際、あやしいというか、それは『犯罪』っていうのもあったことは事実だと思います。

そして、仮にうまくいったとしても一人で相談に応じるのは限度があります。つまり収入に上限があります。僕は上限がない、時間にとらわれない、場所にとらわれない、っていうビジネスに憧れてきたので、FPというのは対極にあった仕事だったわけです。



ここまでのおさらい

家の購入で失敗、学費の工面で失敗

お金対しての憎悪

不動産投資を通してお金と投資の勉強

そしてFPというものとの出会い



それでもFPの道を選ぶことになりました。年齢が年齢だけにラストチャンスですし、いちから顧客をつくっていく作業とか、本当にはきそうなくらい大変そうです。それでも行く決心ができました。

が、ここからもまた問題・・・FPってなんでもできるけど、なんにもできない存在です。独占業務がないのです。そして、資格があってもなくてもFPは名乗れます。はっきりいってどうでもいい資格です(笑)だからやりやすい面もあり、だからやりにくい面もあります。

基本はファイナンシャル・プランニングですが、これだけでは手間の割に稼げません。

だいたいのFPは専門分野を持っています。あるいは本業にプラスする意味でのFP資格です。で、だいたいが保険屋さんだったりします。保険も大切なものですが、保険会社はそれ以上の成果を期待していますので、自然と不要だと思われる保険を売らなくてはならなくなったりします。

日本人は保険が好きですから、保険は売りやすい商品かもしれませんが、僕自身は保険を売りたいとは思えず、別の道を探していました。で、僕が専門なのは不動産投資か住宅です。どちらもモチベーションが高い理由があるのですが、僕としては資産運用が好きですので、不動産投資を入り口にすることを決めました。

ただ、困ったことに、いままで僕がやってきた1棟ものの不動産投資は、リスクが高すぎて誰にもおすすめしたくない状態です。副業をオススメする立場としては相変わらず不動産投資はおすすめしているのですが、資産形成、資産運用となると、あまりオススメはしたくないと思っています。

その前に住宅FPというもののお話です。僕は住宅が好きです。就職活動も庶民の夢である住宅メーカーを主にまわっていました。いくつか内定をいただいたのですが、結局、どうせならスケールの大きな建設にしようと思って建設会社にお世話になることにした経緯があります。まあ、住宅やそこに集う家族の姿、インテリアなんかに関心があったのです。そして親の住宅取得の失敗経験から、そんな人を減らしたいという思いがありました。

だから、一時は住宅FPを目指したんですね。つまりFPという道を決めてからまた、その中で専門を選ぶという作業がありました。漠然とFPで行くことを決めたので、ここでもかなり時間を使って悩んでしまいました。

これからもしFPとして起業したいという方がいたら、専門をきちっと決めることをアドバイスしたいと思います。ここを間違えると時間を浪費します。なんか僕の人生は時間の浪費が多いなあ(笑)

わりと、というかかなり恥ずかしい話なんですが、これから起業される方の参考になればと思います。