ちょっと前の北上市寄付旅にもどってしまいますが、、、
最後は「北上平和記念展示館」の紹介です。
展示館と言っても町外れにある地域の交流センターの中にひっそりとありました。
こちらの特徴は、この土地で教師をされていた「高橋峯次郎」さんという方に届いた900人、7,000通もの軍事郵便の展示と保管です。
通称 高峯先生。
戦地にいる教え子達に地元の様子がわかるようにと新聞を作り自費で送られていました。
そして、それに対して教え子から届いた手紙が7,000通にもなったという訳です。
戦地にいてこの新聞は、首を長くして待つほどの存在だったのではないでしょうか?仲間には「お前はいいなー」と羨ましがられたと聞きました。
ただ違うのは、こちらにある軍事郵便、戦地から送る手紙は検閲があって「どこにいる」、「何をしている」、「戦地の様子」など書いてはいけないはずなのに、「高峯先生に送るなら大丈夫だ」と検閲されませんでした。
検閲されないという事で書かれている事は場所や何をしているのか?はっきりと書かれているものばかり。
資料的にも貴重な内容でした。
でも、酸化しないように処置する予算もないまま紙がボロボロになったり、差出人の名前と住所を入力しデータベース化する事もできないままになっているそうです
それにこの手紙、差出人の家族の方の中にも、この手紙の存在を知らないままの方がいるとのこと。
この展示館の存在がもっと周知されたり、差し出し人の名前などがデータ化されれば辿り着ける方がいるかもしれません。
こちらにご一緒した方とこんな話をしてました。
「我々の親の親の世代は戦争に行っていて、でも最後の様子がわからなかったりする。それがこういう手紙で繋がると嬉しいよね」
その通りだと思います。
ふるさと納税で寄附、これが一番いいのだけれど、、、
それ以前に「こういう資料がある」、「北上市にこんな展示館がある」という事を知ってもらいたいなぁと思える場所でした。
返礼品:【思いやり型返礼品】
寄付額:10,000円
北上市さん、有り難うございました