もんじゃ屋に行った。
僕はもんじゃを焼くのが下手だから、お店のおばちゃんに頼んで焼いてもらった。
さくさくさく。
かつかつかつ。
おばちゃんは実に手際よくもんじゃを焼いていく。
それを見つめて僕はふと思い出した。
「もう東京に住んで一年になるからね」と得意げに言いながら、つたないヘラさばきでもんじゃを焼いてくれた人のこと。
じゅーじゅーじゅー。
ぐつぐつぐつ。
おばちゃんは実に手際よくもんじゃを焼いていく。
もんじゃを食べたことのない僕はそれがおいしいかどうかなんて分からないくせに「うん、なかなかいけるね」なんて言いながらもんじゃを食べたっけ。
じゅーじゅーじゅー。
ぐつぐつぐつ。
「出来ましたよ」と一言だけ言い残してあっという間におばちゃんはいなくなった。
向かいに座る人が「やっぱりもんじゃは店に頼んで焼いてもらったほうがいいよね」と言いながら食べていた。
おばちゃんの焼いたもんじゃはおいしかった。
