椿の花の咲く頃、視聴完走しました! | S美先輩の観劇・エンタメブログ

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映画やドラマ好きに始まり、韓国ミュージカル沼、さらに日本の舞台にもはまってしまった私。日々思いついたことを綴っていきます!

ネットフリックスで、「椿の花の咲く頃」、やっと視聴完走しました~!
実はこのドラマ、8話迄みて、ギブアップ・・・。しばらく放置していたんです~。
お友達からも、最初は詰まんないけど、最後までいけば面白いよとは聞いていて、3話までがあまりにも
展開遅く、歯を食いしばって8話までみたものの、我慢できずにヒョンビン様のアルハンブラ宮殿
に行ってしまいました。。。
しかし!百想芸術大賞でも大賞だったし、主演のコンヒョジンちゃんは好きな俳優さんだし、と、もやもやした気持ちが嫌だったので、梨泰院クラス見てスカッとした後、まさかの視聴再開しました~^^。
結果から言いますと、観てよかったです!
11話くらいから怒涛のようにサスペンス要素と過去の秘密が暴かれたり、がんがんお話が進んだので、
最後まで一気に見ることができました。全20話なので、2日で完走。
 
こちらは、オンサンという地方都市に、ドンベクという幼児をつれたシングルマザーがやってきて、
カメリアというスナックを開くことから始まります。
前半、私が乗れなかった理由の一つが、地方都市の偏見・・。私も大学までは地方都市で育ち、
しかもオンサンみたいなド田舎の漁村。正直、田舎の人々の密接なつながりや、その反面偏見にみちた
特殊な常識の沼や、陰口、人のうわさ、そういったものにうんざりした学生時代だったのです。
今は大人だから耐性できたと思いますが、それでも昔感じたあの嫌悪感はある意味トラウマで。
 
だから働き始めて東京に住むようになったとき、なんて自由なんだ!って思ったものでした。
都会なんて、いちいち他人に干渉しないですもんね。
人と違うものへの辛辣な目、口。それを浴びて不親切の中で生活をするドンベクの姿を見ているのが
正直不愉快でした。嫌な過去を思い出すような気持になって。だからなかなか見進まなかったのかな~。
6年間、不親切に埋もれながらも人には親切なドンベク、その前にカンハヌル演じるヨンシクという熱い
警官が現れ、そこから周りの人々も巻き込み、話が急展開しだします。
主演のコンヒョジンちゃんは、観るドラマにはずれがないので、ほとんど見ています!
最高の愛、ではまってから、殊勲の太陽や、パスタ、嫉妬の化身などなど。
この昭和感満載で、更には不幸をしょったようなあの表情、でもかわいくて強い!
こんな演技ができる女優さんはなかなかいませんよね^^。
特に泣いてばかりだったドンベクが、終盤怒りに燃えてジョッキで犯人を殴り倒す姿!
かっこよかったです~!
カンハヌル君演じる警官ヨンシク。百想芸術大賞も大賞とってびっくりなさってましたね^^。
カンハヌル君もうまい俳優さん。相続者やエンジェルアイズ、ミセン、映画もユンドンジュ、など
拝見しました。地方の方言もすごかった!しかしいかんせん、あたしはこのヨンシクというキャラクターが
苦手でした・・・。スタイリッシュで美しくセクシーな男が好きなので、純朴な田舎の熱い男には興味が持てず・・・。これもいったんギブした要因でしたね。ときめきなしには楽しめないんです~。
 
ドンベクの息子ピルグの父親ジョンリョルを演じたキムジソクさん。トップスターユベクでも面白い
俳優さんでしたが、この元野球選手で大スターの役、ちょっと幼稚だけれど、優しい男。
ダメな妻も見捨てられず、娘は独りで育て、急に現れた自分の息子には愛情を隠せない。
けっこう笑えるところもあって、よいキャラクターでした!
 
こちらカメリアの店舗の家主、オジョンセさん演じるノギュテ。オジョンセさんも百想芸術大賞でした!
 
ほら、こんなにかっこいい^^。
ノギュテはダメダメキャラクターすぎて、これが最高でした!セクハラにパワハラをするわ、中途半端な浮気はするわ。小金持ちだけれど、優秀すぎる弁護士の妻には委縮してまったく形無し。「真心が届く僕とスター」
では、粋な弁護士事務所の代表でしたが、このくず夫役、面白かったです!
 
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ノギュテの優秀な弁護士の妻ホンジャヨン。こちらも最高でした。
高学歴+高収入でプライドの塊で冷静沈着、でも夫の浮気には激高し、夫に当たりまくるも、プライドが邪魔して本音は言えず。
ギュテもジャヨンの前ではもうペット状態で、「ソン(お手)」と言われれば素直に出すし、サスペンダー
引っ張られて押し倒されるとか、強い女、で強いヌナの姿、魅力的でした。
 
私がこのドラマを後半楽しめたのは、アジュンマたちがあまりにも素晴らしかったからもあります。
代表はオンサンの町の会長、コドゥシムさん演じるケジャン屋さんのオーナー。
ヨンシクの母。韓国では国民の母的な名女優さん。一コマ一コマがもう職人芸です。
ドンベクを捨てた実の母親もそうですが、この二人の子供を思う気持ちがもうすごくて・・。
愛する息子のためなら、母親って、相手に「お前のことが嫌なんじゃない、きらいなんだよ!」
と言えるのは、すごすぎて・・。ドンベクかわいそうでした(涙)。
韓国は日本よりも親子の結びつきが強いですもんね・・。
この二人の母の、何があっても自分の子供が最優先で、無償の愛を注ぐ姿、それも実はわたしには
ちょっときつかったです。いかに自分が親に恩をかえせていないか、親孝行できていないか。
それを思い知らされる気がして、情けなく、悲しくなってしまうんですよね。まあ今となっては仕方がないことですが・・。
それはさておき、コドゥシムさんもはずれのない女優さんです!
 
このドラマで最高に楽しかったのがこのオンサンのアジュンマ軍団!
前半は、本当に腹立たしかったです。シングルマザーだ、水商売だ、不幸をしょってるだと陰口ばかりで、
ドンベクに不親切だったのに、いざ店をたたむとなると、急に良いところをほめたたえ、仲間意識で
ドンベクに構いだすアジュンマたち。
韓国人あるあるですが、最初はよそよそしくても、いったん近くなって知り合い親しくなると、
本当に家族のように大切にしてくれますよね^^。
特にドンベクが殺人犯から狙われているかも、の時のアジュンマたちはすごかった!横のネットワークが
限りなく広いこのオンサンで、次々とドンベクの生死確認を続け、姿を確認しながら守るところ、
アジュンマパワー炸裂!もう爆笑しっぱなしでした(笑)。
中でも一番すごかったのがキムソニョンさん!眉は緑でアイシャドーはパープル(爆)。
ヘアスタイルはポンパドゥールで衣装はもちろん柄オン柄(笑)。
身体がものっすごい柔らかくって、ストレッチの時に吉川晃司のモニカ張りに足が上がったの、
度肝抜かれました!(昭和女子ならわかりますよねw)
 
キムソニョンさん、愛の不時着の村の団長役もよかったんですが、この「彼女の私生活」
では、美術館の財団を運営するセレブの奥様!あのハスキーな声ではなく、1オクターブ高い声で、もう別人でした(笑)。
賢い医師生活でも拝見したし、見るたびに期待を裏切りません。
 

百想芸術大賞では本当におきれいでした!!
ほら、百想芸術大賞の記念写真にも皆さまいらっしゃいますね~^^。
後半、ながらみしていたにもかかわらず、胸に刺さるセリフの多いドラマでした。
ソウルの妹分からも「オンニ、このドラマ必ずみてね!」と言われてましたが韓国人が愛する理由がすこしわかりました!
いったんギブしながらも、最後まで完走で来て本当によかったです。
あたしもオンマに親孝行しようっと。