世界一大好きな有安杏果様へ

衝撃の発表だった1月15日からもう6日経ち、気づけばももいろクローバZの有安杏果に出会える最後の日となってしまいました。こんな日が来るとは夢にも思っていませんでした。僕はももいろクローバーZは5人でいつまでも永遠に輝き続けるものだと心の底から信じて疑っていませんでした。そりゃ年頃の女の子なので恋愛や結婚や出産等のいろいろな出来事はあるけども、そんなことがあってもいつまでも続いていくものだと思っていました。このまま年齢を重ねてアイドル活動ができなくなっても、各個人が芸能界でそれぞれ輝き続けて、僕たちに夢を見せてくれるのだと信じていました。それが急に6日後に一つの光が消えてしまう。さらにその光を二度と見ることはできない。本当に衝撃的でした。ましてや、消える光が5色の中で一番大きく、自分の人生を変えてくれるくらいの存在であった緑の光でした。あまりに衝撃が大きくこの一週間は仕事に身が入りませんでした。しかしながらそこから一週間回らない頭を回してみて今までの思い出や、思ったこと、今後についていろいろ考えてみたので、頭の整理と、この思いを風化させたくないので記録します。

 

まず僕が初めてももいろクローバーに出会ったのは約7年前に行われた同窓会のカラオケの場でした、その時は変なアイドルがいるなと思った程度でしたが、自宅に帰ってYouTubeで動画を見てみるとこの人たちは本当に全力でアイドルをしていて、馬鹿になんかできないようなキラキラしていたこと、動画を見るのが止まらずに気づいたら夜中だったこと、そこで心を奪われたことを今でも本当に覚えています。今では有安杏果が大好きですが、ファンになったばかりの頃はよく目立って、明るく、見ていて楽しい黄と赤推しでした。そんな中でライブやメディアでももいろクローバーZを追いかける中でそれぞれのいいところを知り、箱押しとなりました。みんなが大好きなんですが、その中で小さく可愛く泣き虫で、しかしその裏では人一倍努力し、自分が一番大変なのにファンや周囲に対して誰よりも優しく接している有安杏果に心を奪われていきました。

 

出会ったばかりの杏果は泣き虫で僕たちが守ってあげないとどうしようもないようなキャラクターだったことを今でも覚えています。始まりのあいさつでの号泣、締めのあいさつでの号泣、登場直後での号泣、ファンが杏果と叫べばすぐ号泣。あの頃は本当にファンの僕たちがいなければだめだと思っていました。それが気づけば持ち前の努力でほかの4人にも負けないスーパーアイドルになっていました。あの泣き虫なちびっこが大好きな音楽で大成功し曲を歌うことで僕らを泣かせる側になったなんてあの頃からは想像もできませんでした。

そんな活躍をしながらもネット等ではあることないことを書かれて叩かれたりして、10代の女の子には本当につらかったと思います。そんな中で彼女のファンでいることで自分たちが支えになっている気でいました。杏果の辛い境遇を理解せずに自己満足に陥っていたんだと今更ながらに気づかされました。きっとこれは僕だけではなく心当たりがある人はいるのではないかと思います。もっとファンも事務所も彼女の本心に気付いてあげられれば今回のような結果にならなかったのかなぁとも思ったりします。

 

今回の引退宣言については皆さん様々な意見があると思います。急にブログで報告されて、引退は6日後。自分も最初は信じられずパニックになりました。その後5人が引退について語っている動画を見ましたが、全く信じられませんでした。引退宣言したならば絶対号泣しているはずの杏果が心の底からの笑顔でスッキリしたといっている。ほかの4人も若干ぎこちないものの笑顔でインタビューを受けている。恐怖を感じました。本気で川上さんを含めて洗脳でもされて操られているのではないか。本当にそう思いました。なんで笑顔でいられるの?スッキリって何?そんなにやめたかったの?ファンが悲しんでいることわからないの?悲しんでいるファンに向かってその発言ってどうなの?今までのはキャラづくりでファンのことなんか一切考えてなかったんだ。等々いろんなことが頭をよぎりました。こんな状態でお疲れ様なんて言えるはずもない。

しかしながら一週間本気で考えてみていろいろ思いました。有安杏果を支えていたつもりだった立場はいつの間にか逆転し、杏果が心の支えになっていたこと。昔は何千何万人の人達が支えてくれていたのに今では一人で何千何万もの人たちを支え続けていること。そりゃアイドルなんだからしょうがないでしょ、それはほかの皆も同じ等々いえるが、有安杏果はほかの4人とは異なりまじめな引っ込み思案でほかの4人のようにノリや勢いで乗り越えるようなことにでもまじめに向き合って、人に頼るのではなく自分が努力し解決する。失敗したらいつまでも落ち込んでしまう。等々他の人にはない苦労があったのではないかと思う。そんな自分が立たされる状況が変わる中で出会えたのが、アイドルとしてではなくアーティストとしての音楽とダンスのお仕事。負担となってきたアイドル業と並行して行えば、気持ちがアーティスト側に寄って行くのは仕方ないと思う。アイドル業では紅白、国立の夢を果たしており、アーティスト業では横浜アリーナや武道館等でのソロライブ等多くの夢が次々実現した。また被災地や地元でのライブ等彼女が持っている優しさから実現した多くの取り組みもある。ここ一年程は本当に有安杏果の年であったと思う。次々にやりたいことを成功させ、ソロライブも一段落した。そんな中で今後の大きな目標は見えてこない状態で。周囲を見渡せば友人は就職して一人前になっている。周囲に気を遣わず買い物、外食、旅行等している。もちろん恋愛も経験している。人によっては結婚して家庭を築いている。今しかできないことを皆経験して大人になっている。そんな中で自分はこの世界にいてこれ以上何が得られる。これ以上になれるのか。将来どうするのか。等々頭によぎるだろう。メンバーの中でも最も現実主義である有安杏果ならばこれらのことを考えれば引退という結論につながるのも納得ができる。彼女は頭がすごく良いわけではないが、他人のことを考えてあげられる子である。今引退を言うことで反発もあることを理解している。しかしそんなことがあったとしても今が最良のタイミングであると判断して悩みに悩んで出した答えだ。批判が発生するのは仕方ないような幕の引き方であるのは間違いない。急に一週間で仕事を放棄するなんて世間から批判されてもそれは仕方ない。しかしながら今まで彼女に力をもらい続けていた僕たちがそれに対して文句を言うのは良くないと思う。僕自身も納得のいっていない部分は正直ある。しかしあの有安杏果が望んでこんな幕引きをするだろうか?間違いなくしない。一年前から事務所に相談していたことを本人が望んで引退一週間前まで引っ張るだろうか?普通はしない、大人の事情等でこうなったのだと思う。しかしながらあと6日で引退する状態で引退宣言をしろと言われた有安杏果は混乱するファンたちをどうすれば安心させられるかを考え最初から最後まで笑顔を貫いたのだと思う。もめ事で首になったのではなく、円満に引退することをアピールするため。叩かれ覚悟でやったものの大好きなファンに自分の思いが分かってほしいからブログにいろんな意見があるが、お疲れさまと言ってほしいとなんかわざわざ書いたんだと思う。

まぁ賛否両論あると思いますが、ももいろクローバーZの有安杏果でいてくれるのはあと20時間。実際に目の前に出てきてくれるのはそのうち3時間もないと思う。それが終わればただの女の子、僕たちの声が届くこともなくなってしまいます。今日のライブは有安杏果の芸能生活22年間の締めくくり。22年間ですよ、皆さんにそれほど続けているものがありますか?人生の100%ですよ。僕たちのために尽くしてくれた彼女の人生が終わり、明日からは彼女の第2の人生が始まるんですよ。そうなったならいう台詞は2つしかありませんよね

「今までありがとう、お疲れ様」「これからも頑張ってね」

この2つの台詞を杏果に伝えて有安杏果を第二の人生に送り出してあげたいです

 

世界一大好きな有安杏果様

 「今までありがとう、お疲れ様」「これからも頑張ってね」