まるで初夏のような陽気が続いていますね♪
皆さん、ゴールデンウィーク前半をいかがお過ごしでしょうか?
ほぼテン、連休初日は録画していた映画を観ました。『 地下室のメロディ』(まんまるさんはご存知かと)です。
ほぼテンが生まれる前の映画。
ジャン・ギャバンが元ギャング役でアラン・ドロンがチンピラ役。二人で(チンピラの義兄も巻き込んで)カジノの金庫を狙う。
ドキドキするする〜w
オチもハラハラして面白かったです(°∀°)
昨日は、上野国立西洋美術館で開催中の『 プラド美術館展〜ベラスケスと絵画の栄光』を見て来ました。
ベラスケスの絵を見るのが目的だったのですが、他も素晴らしい絵画ばかりでした。
どの作品も保存状態がとても良くて絵の具が綺麗✨だけど内容は「ザ・古典!」
今回プラド美術館から来た作品の数々は、
1600年頃の絵ですから古典と呼んでもいいはず・・・うん。
(日本は戦国時代でした。関ヶ原の戦いの頃)
これは悪口ではないです。
音楽で言えばバッハとか文学ではシェークスピアみたいな・・・ある意味お手本?
現にベラスケスの絵は、沢山の有名画家に模写されています。
そのベラスケスが尊敬し、対抗?したルーベンスの絵もありました。
ルーベンスと言えば、そう『フランダースの犬 』でネロが「あの絵をひと目見たい」と教会に行き、死ぬ直前に見る事ができた『キリスト昇架 』『 キリストの降架』の画家です。
ちなみに、これらの絵は来ていません。
今回来たルーベンスの作品のひとつは『 聖アンナのいる聖家族』です
キリストの後ろがおばあちゃんのアンナです。で、マリアの後ろが旦那(キリストの養父)ヨセフです。
ほぼテンはキリスト教徒ではないけれど、神々しい絵だとうっとりしました。
展示作品で多いのは全身が描かれた人物画。
ほとんどは宮廷に飾られた肖像画で、大きくて堂々としています。
宮廷画家としてのベラスケスは王様の肖像をスリムに描いたり、王子をかっこよく描いたりしました。これは指示されて仕方なくではなく、どうしたら人物が素敵に見えるか考えた末のようです。
例えば、今回看板にもなっている「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」ですが、王子の乗ってる馬は胴体がとても太く丸く足が細く短いです。
それはこの絵が、部屋の扉の上に飾られ下から見上げるのを前提にしたからだそうで・・・扉の下を通る人は頭上を飛び越える馬に(その馬上の王子に)圧倒される仕掛けとなっています。
この絵を見に国立西洋美術館に来たほとんどのお客さんはその事を知ってまして、皆この絵の前でしゃがむんですwww見上げた絵はどんな感じかな〜ってw
もちろんほぼテンもしゃがんで来ましたwただ、右からしゃがんでも左からしゃがんでも物足りない。やっぱりもっと高い所に飾ってもらわないとダメかもしれません( ¯•ω•¯ )?
今回ベラスケスの絵は七点。王太子の絵もそうですが、NHK日曜美術館で取り上げられた『マルス』も不思議な絵です。
軍神マルスが気だるそうにベッドに座ってます。兜をかぶったおじさん戦いの神らしくない。
ただ、NHKの日曜美術館では(ゲストの方でした?)「不倫がバレて落ち込んでいる男性に見える」とおっしゃってたんです。(もっと詳しく聞いとけばよかった)
ほぼテンは(どんな風に見えるかな?)とワクワクしながら本物を見ましたら、どちらかと言えば 途方に暮れる軍神に見えましたw♪
この作品は『バリューカスの少年 』です

昔の宮廷では小人症の人や障害を持った人達が、道化として働いていました。
この絵の男の子も障害を持ち、カルロス王太子の遊び相手として宮廷で暮らしていたそうです。この絵は少年の内面の純粋さを表しているように見えます。無邪気な表情に惹き付けられました。
さて、今回の展示から話がずれますが・・・
ほぼテンがベラスケスを初めて見たのは美術の教科書でした。
代表作『 ラス・メニーナス 』(日本名 女官達)
この絵の構図はとても面白いですが、特に奥にある鏡の中。こちらに(絵の鑑賞者側に)立つ王と王妃が映っているのが面白いなぁ。
話を戻します。『 プラド美術館展〜ベラスケスと絵画の栄光』でベラスケス以外の画家の絵について少し・・・
静物画素敵でした。
セザンヌの明るい静物画とは対照的な、とても暗い部屋の中に浮かび上がる葡萄と吊らされた鳥の絵。どうしてただの大粒葡萄と死んだ食用鳥がこんなにおしゃれに見えるのかw不思議です。
男性の巨大な頭部
めちゃくちゃ大きいキャンバスいっぱいに描かれた男性の頭部。どちらから見ても、男性の視線はこちらに来ます。よくある目の錯覚を利用してるんですが、こう睨まれると怖いですよ〜
説明では「宮廷の召使いたちが見える場所に置き、仕事をサボらないよう見張らせた」とか。なるほどねー
かと思えば大きなキャンバスに何百人も描かれた絵。一人一人の動きや表情が豊かで面白かったです。
勿論!ジュゼペ・デ・リベーラの絵もずっと見てたかったし、ティツィアーノの絵も・・・あの絵もすごかった!
こう書いていて「ベラスケスやルーベンスの他の作品も良かった・・・」ともやもや。
いつか感想を書くかもしれません。
今回も長くなってしまいました。
ここまで読んでくださってありがとうございました♪ o(≧▽≦)o