こんにちは。不登校支援をしている早野です。

今日はちょっと不思議に聞こえるかもしれませんが、

 「不登校がギフトになることがある」 というお話をしたいと思います。

 

これまで10年以上、不登校の親子に関わってきた中で、

 「結果的にあの時間があったからこそ、今があると思えるようになった」

そんな言葉を何度も聞いてきました。

 

そして、私自身もこのテーマで 『不登校はピンチの顔をしたチャンス』という本を書いたほど。

 

 

 

でも、なぜそんなことが起きるのでしょうか? 偶然?奇跡?それとも…ただの気休め?

いえ、実はちゃんとした“心の仕組み”が関係しているんです。

 

 


人生には「心の昼と夜」がある?

有名な心理学者ユングの考え方に、

 「人生の正午(Midlife)」という言葉があります。

 

私たちの人生は、ちょうど昼と夜のように分かれていて、 

その「真ん中」では心が揺れるような出来事が起こる。 

 

それをきっかけに、本当の意味での自分らしさを見つけていく

—— そんなプロセスです。

 

たとえば、

  • もう全部投げ出したくなる

  • 自分なんていない方がいいと思ってしまう

  • 家族との関係がぐちゃぐちゃになる

そういった「暗闇」のような時間を経験した人ほど、

 のちに深い人生の意味や、満ち足りた感覚を得ている。

 

実は、ユング自身も不登校を経験したことがあると言われています。

 

フロイト、アドラーとならぶ有名人のユング

 


子どもが“親の心の影”を見せてくれることがある

ユングの理論には「シャドウ(影)」という考え方もあります。

 これは、自分が無意識のうちに「ダメだ」と押し込めている感情や価値観のこと。

 

たとえば…

・真面目すぎる先生ほど、「騒いではいけない」「サボってはいけない」と思い込みやすい。
でも、実は心のどこかでは「自由に遊びたい」「楽しみたい」気持ちが眠っているのです。

 

そして不思議なことに、そういった“抑えてきた部分”を、
子どもが代わりに表現してくれることがあるんです。

 

たとえば、 夜中にゲームで大声を出していたり、
何もせずにだらだら過ごしていたり——

 

それを見ると、親としては「何やってるの!?」と思ってしまいますよね。
でも、そこにこそシャドウを統合するヒントがあるのです。

 

 


弱さを見せられる強さへ

また、会社の経営者のように 「強くなければ」「負けてはダメだ」

そうがんばり続けてきた人がいたとします。

 

そんな人の子どもが、
ベッドから出られない日々を過ごしている。

 

これも、もしかしたら 「本当は自分も少し休みたかった」
というシャドウが、目の前に現れているのかもしれません。

 

自分の“影”と向き合い、
「ちょっと疲れてるんだよな…」
 

そう認めることで、

人は優しさや本当の意味での強さを取り戻せます。

 

 


「シャドウ統合」が、不登校をギフトに変える

この“シャドウ”を認め、受け入れること。
言葉では簡単ですが、実際は勇気のいる作業です。

 

「実は楽しみたい自分がいる」
「弱いところもある」
 

そんな自分と仲直りすることで、

人生の見え方が変わってきます。

 

不登校が“きっかけ”になって、
家族全体が変わっていくケースを、私は何度も見てきました。

 

「不登校がなければ、気づけなかった」
「本当の意味で親子になれた」
という声は、決して珍しくありません。

 

 


まとめ:不登校は、心の旅のはじまりかもしれません

不登校は、親にとっても子どもにとっても、

決して楽なものではありません。

 

でも、それは「ただのマイナス」ではなく、
“これからの人生をより深く生きるための旅の入り口”かもしれません。

 

不登校がギフトに変わる——
それは奇跡ではなく、じつは心の流れの中にある自然なプロセス。

 

少しずつ、自分の心と向き合いながら、
その旅路を進んでみてはいかがでしょうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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