高校に入学したての5月、親睦遠足がありました。確か日本平から久能山へハイキングっぽい遠足だったのですが、途中でさらさら細かい雨が・・・。
少し気になっていた女の子とたまたま近くを歩いてまして、そのときの雨に濡れた彼女の髪、たわいもない会話、そんなものをモチーフに作った歌です。
サビのメロディーラインはとても素敵だと自画自賛しております。(S)
「もどかしい恋の妄想」という永遠の曽根テーマです(笑)。Bメロをストリングス中心にして切なさを表現してみました。ふれいずらしい一曲ですね。(A)
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銀の雫
放課後の教室で
気づけば二人でいたよね
友達から噂になってると
いわれるのもうれしくて・・
好きな歌の話が
いつまでも尽きなくて
帰りそびれた僕ら
五月の雨が包み込む
雨に濡れた君の髪の匂い
壊れかけた僕のビニール傘
空から落ちる銀の雫を
ふたり見上げたあの日
真夏の恋はまるで
テレビドラマのようで
互いを名前で呼ぶことさえも
大人になった気がして
二人自転車こいで
出かけた海の碧と
水着姿に照れる
笑顔がとてもまぶしくて
突然降り出した雷雨
水着のまま逃げ込む海の家
空から落ちる銀の雫に
ふたりうたれたあの日
ずっと二人の時が
続くと信じていた
時には弱さをみせることさえ
わかってくれるとうぬぼれて
放課後の教室に
一人残されたまま
気づかぬうちにできた
二人の距離を埋められず
オレンジに輝く校舎の壁
人気のない冬の風のメロディー
ほほを流れる銀の雫を
止めることもできなくて
雨に濡れた君の髪の匂い
壊れかけた僕のビニール傘
空から落ちる銀の雫を
ふたり見上げたあの日
誰よりも好きだった・・・
君だけが好きだった・・・