怪獣記 高野秀行私が聞きたい話とは、原稿に書いて一人でも多くの読者に読んでもらいたいという話だ。そんな話が聞けたとき、私は深い充足感を得て、凝りどころか重い疲労も吹っ飛ぶ。ビールやワインや焼酎の酔いなどとは比較にならないくらい、効く。