午前9時50分
父が亡くなりました。
70歳でした。
8年ほど前、末期…ステージ4の肺がんであることがわかり、
既に転移してたので手術はせず、ずっと抗がん剤治療をしてきました。
幸いなことに、あまり副作用に苦しむことがなく
吐き気もほとんどなく、髪の毛も抜けず(一時期抜けたときもあるけど)
もともと楽天的なところもあって、愚痴も言わずに前向きに生きてました。
治療はやり尽くしてしまい、春から緩和ケアに切り替え
自宅で1ヶ月半くらい過ごし、だんだんと食欲がなくなり、歩くことも困難になり、自宅近くの病院に再入院しました。
お医者様からは
「7月を越せるかどうか……」
と言われていて、そろそろなのかな。とは思ってました。
亡くなる日の朝、父は病院の先生と話をしたそうで、
先生が部屋を出ていって少ししてから、いつの間にか亡くなっていてびっくりした、とのことでした。
私はバイト中に訃報の電話をもらって
覚悟はしていたつもりだったけど、衝撃で天地がひっくり返ったような
立っているのがやっとな感じで…
頭が真っ白になりながらも、家に帰って荷造りして
夫と息子も一緒に、車で埼玉へ向かいました。
遺体を見ても、ただ、寝てるだけにしか見えなかった。
喪主は母で、私は付き添ったり、市役所に色々な手続きをしに行ったり。
亡くなったのは水曜日で、通夜・告別式は土曜・日曜日だったから、
準備の時間は長かったほうだと思うけど、ずっとバタバタしてました。
遠方から親戚も来てくれて、
葬儀場のスタッフさんも丁寧で、
とても良い葬儀ができたと思います。
納棺の時に父の手に触れて、
ドライアイスで冷たくなってたけど、
なんだかふにゃっとして柔らかかった。
母は位牌、私は遺影を持って、火葬場へ。
昔より火力が強い?とかで、火葬はあっという間に終わり
真っ白な骨を見ても、まだ実感がわかず…
葬儀が終わっても、やることは残ってるし
気持ちの整理っていつになったら、できるんだろうね。
時間が解決してくれるのかな。
父は若い頃、詩を書くのが好きで
でも人に見せるのは恥ずかしい…と、こっそり青年誌に投稿しては、選ばれて載ってるのを見て喜んでいたらしい。
そういうところは私、お父さんに似たのかもしれないね?
照れくさくて直接、お礼が言えなかったけど、育ててくれてありがとう。
私、お父さんの娘でよかったよ。