クレヨン王国水色の魔界
福永令三 作
三木由記子 絵
講談社
もし、ある日突然、魚のように網ですくわれ、捌かれるのを待つ状態になったら
どうしますか?
人間に恨みを持つ魚たちが復讐のため
人間を水色の魔界に誘い込むお話しです。
私は、大人になってから読んだのですが
子どもの頃に読んでたら、トラウマになっていたかもしれません。
今、オクイカオリさんの「発酵ごはん塾」を受講していて、先日第2回目がありました。
その中で、発酵と腐敗の違いの話しがありました。
発酵…菌の働きで食物が変化すること。その変化した状態のものを人間が食べることができる。
腐敗…菌の働きで食物が変化すること。その変化した状態のものを人間が食べることができない。
ザックリ過ぎるけど(笑)こんな感じです。
発酵も腐敗も同じ
菌の働き。
これは衝撃でした!
こんな風に考えたことなかったから。
この話しを聴いて
あぁ、この『水色の魔界』は、そういうことが書いてあるのだと思いました。
最初に読んだ時は、魚が人間に復讐する話し、乱獲はせずに必要な分だけ獲ろうっていう
そういう話しだと思ったんです。
でも、そういう視点の話しじゃなく
もっと大きな、命の営みの話し
大きな魚は小さな魚を食べるし
人間は魚を食べるし
人間が土に還れば養分になって
その養分が海に注がれる
大きな営みの中で、全ての生物は対等
それを伝えようとしているのではないかと思いました。