いわゆるアンブリン映画で育った自分としては久々におおっ観たい!と思わされる映画の登場です。それが「スーパーエイト 」。
監督J.Jエイブラムスが、1979年のアメリカを舞台に「E.T」や「未知との遭遇」などのスピルバーグ映画へオマージュを込めて撮ったと言うこの作品。
上記の作品も含め、スティーブン・スピルバーグ監督が最も手腕を振るっていたのは、テレビゲームなども今ほどでなく、映画がまだ少年たちの心をがっちり掴んで離さなかったそんな時代です。
監督作だけでなく製作や総指揮だけでも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「グレムリン」、「グーニーズ」など心躍るタイトルがずらり並びます。
それが「プライベートライアン」「A.I」「マイノリティリポート」「宇宙戦争」・・・・・・・ここ90年代後半ぐらいからのスピルバーグはどこか作風が変わり、かつての黄金時代の面影はありません。
面白いし嫌いではないけど特別愛せないどこか余所余所しいものでした。
「インディジョーンズ」も最新作の「クリスタルスカル~」は一番見たくない展開のもので個人的にがっかりしていました。
それがスピルバーグ製作総指揮で、あの時代を舞台にしたSF映画が観られるなんて!
思えばこの頃のアメリカは60年代前半までの古き良き時代が終わり、ベトナム戦争以降、国が大きく病んでしまい、夢や希望を失いかけたあきらめの時代です。
「未知との遭遇」や「E.T」を始めスピルバーグの関係する映画にも今ひとつ幸せと呼べない家庭環境の家族が多く出てきます。
この「スーパーエイト」でも母親を失くした少年が主人公です。
だけどそこには夢や冒険や友情や愛が描かれ、映画を観終えた人にどこか勇気や幸せが芽生えてくるような映画が多かったように思います。
今の時代、もはや映画産業は成熟し尽くし、巨額の制作費とCGやVFX、3Dを駆使した見せ場重視で後に何も残らない超大作か、低予算で話題先行型の薄っぺらい映画か、はたまた謎の難病や人の生死でお涙を頂戴する同情物の安易な映画しか生き残れない時代です。
この映画のコピーは「僕たちはひとりじゃない」
願わくば本作品が、映画が大好きな人へ向けられた良作になりますように。
期待しています。






