とりあえず、画像公開したことで反響を呼んでいる維新階梯雑誌(宮内公文書館蔵)ですが、二次史料であることがわかる顕著な例を附します。














9巻は主に文久3年(1863)8月を中心に記載されております。


 内容的には非常に面白いと思います。これをまるっと鵜呑みにして載せる方もいらっしゃるかと思いますが、何故か記述が新撰組となってますねσ(^_^;)


 新撰組(新選組)の名称は島田魁が遺す日記でも御所警備後なんです。ですので、この時点で彼らは新撰組ではないのです。ちなみによく引用される書簡や達の写しには「附属浪士」とか「壬生浪人」等と書かれ、新選組の呼称ではないことが理解できます。


 このように、使える部分と要確認の部分があり、参考には出来るが引用には注意が必要ということを理解していただければ嬉しく存じます。


 今回掲示したのは9巻ですが、ほかにも面白い記述がいくつもありますので、是非、時間が取れれば宮内公文書館に足を運んで閲覧していただけると幸いです。


9巻はほかにも面白い記述がありますよ(=⌒▽⌒=)