こんにちは。相沢英樹です。
いつも向かいに住む料理人・安田隆夫に激辛料理を教えてもらうのですが、今回は「辛さ」という味覚の一つについて語ってもらったことを書きたいと思います。
辛い食べ物は俗に「刺激物」と呼ばれることもありますが、その通り、食べた時に痛みなどを感じる時もある刺激の強いものです。
だから抵抗力の弱い子どもにはあまり食べさせない方がいいと言われています。
体質にも寄りますが、大人であっても辛い物を食べすぎるのはあまり体に良くないと言われます。
しかし辛い物を食べると発汗作用がはたらき、汗が出るので新陳代謝が活発化するという利点もあります。
つまり食べすぎずに、適度な量をとっていれば健康にいいということです。
辛味があるのは香辛料だけではなく、自然の食べ物が元から辛い場合もあります。ハバネロや唐辛子などが有名ですが、ワサビやカラシ、ネギ・ニンニク、大根といったものは清涼感を伴うツーンとしたからさの代表格です。
また、辛味には体を温める作用があります。さっき書いた発汗作用にもつながっていて、冬場に辛いものが好まれるのもそれが理由の一つだと思います。
さらに、安田隆夫から驚くべきことを聞きました。
香辛料や辛味を伴う食べ物は今でこそ当たり前に摂取できますが、数百年前では貴重品だったそうです。その貴重品を金などと交換することもあり、貿易の中心となっていたのだとか。
辛味には他の調味料にない刺激が含まれているので、それを求める人によって流通が進んだと思われます。
さすが激辛にうるさい安田隆夫。彼にもっと話を聞けば、さらに激辛料理に詳しくなれそうです!