不倫中彼(現夫)と私 の回想録です。
伊吹藍です。
前回の続きです。
彼が私と同じフロアに来てからは、相変わらず
毎朝ラジオ体操時に彼の前を通りかかって「おはようございます」
と私があいさつをした際に、彼と目を合わせるだけ・・・
そう、毎日たったこれだけでした。
彼がこちらへ就任してきたのが新年度の4月で毎日これだけの連続。
でも、その時は私はまったく!!彼への興味がありませんでした。
「声は通る低めの好きな声、いいな~~。で、眼は鋭いのか、
なんか人と違う、奥から光ってる感じ。。。」くらいには思ってたけど。
そしてそして季節が変わって年の瀬の12月、
毎年恒例というフロア全体での、大きな大きな忘年会のときのこと。
100名近くいたので宴会場の大広間・4~6人掛け
テーブルは何列もあったのだけど。。。
この会場でも彼は役職就いてる1番上の人でしたが、このフロアの忘年会なので、席順は決まりがなく、ヒラも派遣も管理職もランダムに好きに座りました。
ってことで、彼は私のいるテーブルの2つとなりのテーブルに。
宴会はみんな楽しくワイワイと盛り上がり、会の最後のほうでこれも
毎年恒例というビンゴゲームが始まりました。
私、子供のころから結構「引き」が強いほうなんだけど、今日は目立ちたくないかな。。。なんて思ってたら!
なんと、ほんと、これ冗談抜きに実際に合ったことなんですが、
特賞?!イッチバン最初にビンゴ!!
が、なんと、私と彼2人が同時ビンゴに!!
(ま、特賞は、その年予算が乏しかったそうで腰痛防止の高級クッション(笑)OA作業用にと幹事は選んだらしいけど。)
会場は「忖度忖度(笑)~~!!」って派遣の私に下がれ~~(笑)みたいなヤジが飛んで、沸きに沸いたんだけど、
彼は、ま、こういう場じゃ普通の対応みたく、レディファーストとして私へ特賞を「どうぞ」と譲ってくれたのでした。
その場では皆の前だし、「ありがとうございます。」と受け取ったのだけど。
翌週の月曜、特賞でゲットした例のクッションを職場に持ってきて、自席のイスにセットして使うことになりました。私も腰痛持ちだったものでね!
で、お昼休みのチャイムが鳴り、席を立とうとしたら、彼が私の席へやってきて、
「クッション、どう?座り心地は(笑)」
とにこやかに聞いてきたのだけど、初めてオフィスで話しかけられて
私は内心ビックリしつつ、
「譲っていただいてありがとうございました。でも、ホント良かったんですか?なかなかイイですよ~。ちょっと座ってみられます?どうぞ」
とチェアを彼に差し出したの。
ガタイの良い彼はドシっと座って、
「あ~、えーやん、コレ」と。彼。ニッコリ。
「また、良かったら座りに来てくださいね(笑)」と私。
ちょっと不意に話しかけてこられて驚いたけど、
気さくでいい人ダナ
と、ちょっと気分よく、お昼休憩にフロアを出ました