3 日常

いつも店を出て家に着くと思う。
なぜここに居るのか。

俺が住んでる場所は戸籍上関係無い姉と名乗る人の衣装部屋だ。
繋がりとしては孤児院の時の年上の人程度。
何故か急に引き取られた。

俺は生まれてすぐ孤児院に預けられた。
まぁ他にも似たような境遇の子供は沢山居たから不思議と何の疑いも無く受け入れて育って来たし、これが当たり前じゃないって事も理解してた。

何だかんだで親が居なくても子供は勝手に育つし何より守ってくれる場所が有るだけマシだと思ってた、中学2年の夏までは。

俺の日常は朝起きて現場で作業して夕方帰って来たら酒飲んで寝るって言う何の変哲もないありふれたルーティンの毎日でこれはこれで慣れてしまえば文句は無い、だが面白みも無い。
休みの日には飲んで寝ての繰り返しで昔の様に出掛ける気持ちになかなかならなくなってきてた。
彼女でも居れば話は変わるのだろうけど生憎周りはオッサンだらけだし飲み仲間も男しか居ないのが現実だ。

そして去年の冬先家の近くにバーが有るのを知って繰り返しの毎日に変化が出来た。