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Funky Enough ?

from Canada







カナダ生活において

唯一の同期がいる



2002年 夏

語学学校で知り合った1学年上の K


甲子園を経験し


阪神淡路大震災を生き抜いた


野球バカ


野球一筋で英語力ゼロのKと共に


トロントで一年間の語学留学を終え


今度はワーホリで戻って来た時に会おう




カナダでの再会を誓ってそれぞれ帰国

一年半後


2005年1月

私 再渡加


同年4月

K 再渡加


約束通り


ここトロントでの再会を実現


以降


今日までお互いにトロントで生活を続けてきた



彼は努力の塊


私が知る人の中で一番尊敬する人


出会った時から彼が口にしていた夢


それは


外国人プロ野球選手の通訳になること


日本に帰国していた間

頑張ってお金を貯めようとしていたK

不運にも人間関係に悩まされることになり

精神的疲労から入院

思うように計画が進まない中で

トロントに戻って来るという目標だけは予定通り達成させた


トロントに戻って来てからは

日本滞在中に失われた分の英語力を取り戻すため

バイトと勉強の日々

ワーホリを消化すると同時に学生ビザに切り替え

カレッジに入る為の英語力を身につける為

カレッジ内にある付属の語学学校へ通う


見事テストに合格し

そのカレッジにてスポーツ学を専攻

10円ハゲができるほど追い詰められていても

私から聞かない限り

Kの口から愚痴がこぼれることは一度も無かった



学校卒業と同時に就労ビザ取得

日系の新聞のスポーツ欄を担当し

ブルージェイズとの試合の為にトロントに来た日本人メジャーリーガーの取材を担当

その傍ら

留学センターにて留学生のサポートもしていた

その後

永住権取得の為の試験を受け

永住者となる

お互いに生活が忙しくなり

連絡を取ることも滅多になくなってしまった私達だったけど

昨年の秋

ふらっとお店に顔を出してくれた K

隣には2ヶ月前に結婚したという可愛らしい奥様もいた

しかも

野球のバットを製造&販売する会社を立ち上げていた

材質的に優れているカナダのメープルを使って

日本の職人さんが形にする

それを世界中の野球チームに売り込む

まだまだ始めたばかりだし

現実はそんなに甘くないって言ってるけど

K ならきっと成功する


後日

K から素敵な知らせが届いた


とある日のYahoo!ニュースのスポーツ欄に

今日本で話題の高校球児:清宮選手が

日本で行われた世界大会でバッターボックスに立つ写真が掲載されていた


その写真の中央奥

関係者ブースに

なんと

K の姿が ・・・ !


清宮選手にピントが合っている為

もちろん K の姿はピンボケしている

でも

知る人が見れば

どっからどう見ても K


昨年のその世界大会で

外国人選手の通訳として声がかかったらしい


想い描いていた光景が現実のものになった時

自分のやってる事が信じられなかった

と言う K



" 願いは叶うね "




K が発したその言葉に

ただ希望に満ち溢れるものだけではなく

何かずっしりと重いものを感じた



「 努力すれば夢は叶う 」




きっと

この先の人生で出逢うかもしれない悩める若者に

私からこの言葉をかける事はないだろう



K の夢が叶うまでの約10年もの月日は

誰しもが乗り越えられるようなものではなく

並大抵の努力や苦労ではないことを

私は知っているから


口にする事は簡単であるからこそ

その責任は重すぎる気がするのです



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