栃木県、加賀フィッシングエリア。古くからルアーフィッシング、フライフィッシングの聖地としてアングラーに愛され続けてきた特別なフィールド。いわゆる管理釣り場のマスではなく、野生の本能をむき出しにしたサイボーグたちが悠々と泳ぎまわっている。この池には、群生する天然の藻や湧水が多くの水生昆虫を育んでいる。そう、ここのマスたちは自分たちが池に放流されているとは思ってもいないだろう。それだけ自然のフィールドに近い状態で活きる頼もしいマスたちだ。

それゆえ、ここで「勝つ」ことは誰にとっても別格である。F1で言えばモナコグランプリで勝利するようなものなのだろうか。加賀に参戦してくる戦士たちは誰もがそういう気持ちで挑んでくる。

1回戦、2回戦と非常に苦戦した。水温の低い時間帯、気ままに吹く強風に悩まされ、誰もが釣果を伸ばせずにいた。一瞬吹く風がマスを水面へ上昇させ、陽射しが差し込むと3mの底へ沈んでしまう。人とマスとの戦いが続いた・・・。

準決勝。最初の15分はマラブーのリトリーブの釣り。しかし・・・昨年の秋までは強かったこのパターンが今回は全くと言っていいほど効果がなかった。そこで投入したのやはりトラウトガム。

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残り15分で5匹を釣り、一気にトップに出ることが出来た。初戦は樋口、第2戦は小倉ともこのトラウトガムでの勝利だった。

決勝戦はこの日、一番釣れない場所での戦いとなった。それゆえ1匹か2匹の勝負になるだろうと。結果は30分で2匹。僅差の勝利だった。



加賀フィッシングエリアでの勝利。2日経ってようやくこの勝利の重さを感じ始めている。

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自分以上のことは出来ない。

でも、自分以下に甘んじることも出来ない。

自分の出来ることを精一杯やろうか。

きっと伝わる。

気張ることはない。

リラックスして、その時に出来ること、言えること。それが本当の自分。

…だと思う。