以前書いたブログで、
音源の販売方法での利益の違い、
ブログ「Apple Musicなどのストリーミングは音楽業界をどう変えたの?」
http://ameblo.jp/funk-kohketsu/entry-12078652007.htmlCDを売ることに特化した
握手券マーケティング
ブログ「握手券マーケティングについて考えてみた」
http://ameblo.jp/funk-kohketsu/entry-12078714510.htmlについて、
自分なりの考え方をまとめてみたよ。
大手レコード会社に所属しない
インディーズミュージシャンにとって、
限りある楽曲という「資産」を
どのように活用して、
どのように販路を拡げ
売上を上げていくのかを考えていくのは
非常に重要。
上の2つで、
一番純益をあげるのはCDであり、
ダウンロードサービスや
ストリーミングをいかに排除して
CDを販売していくかが大事
という自分なりの答えが出た。
じゃあ、どこでCDを販売していくか
販路という目線で考えるのが
今回のテーマ。
販路、と言われてもなじみがない人、
今回のテーマを考えるにあたっての定義を書いておきます。
調べると、販路とは
品物を売りさばく方面。商品のはけぐち。(Weblio辞書より)とある。
今回は、
販路を販売ルートと同義にとらえて
CDがどのような販売ルートをたどると
一番効果(純益、売り上げ数)を
上げることができるのか、
という視点でとらえようと思うよ。
まず、CDの販売ルートとしては
以下のものがあげられる。
・ライブ会場での手売り
・ディストリビューター(中間業者)を経由した全国CDショップでの販売
・Amazonや楽天など流通フレームが固定されたwebショップを開設しネット販売
・独自のwebショップ開設によるネット販売
それぞれの特色
【ライブ会場での手売り】
ご存じのとおり、ライブ会場で
ミュージシャンが直接CDを販売する方法。
販売収入がそのまま純益となるので
最も利益率が高いけど、
ライブに来ることが前提となるので、
遠方の顧客が購入するのは困難。
集客力が高いミュージシャンが
採用すると効果がある。
また、消費税法の免除規定により
課税売上高が1,000万円以下の事業者は、
納税の義務が免除されるので、
消費税分も収入として
カウントできる場合が多い。
【ディストリビューターを経由した全国CDショップでの販売】
どこの業者に依頼するかにより
契約内容によって変わるので
一概に評価しづらいけど、
おおむねタワレコなどのCDショップが約45%
中間業者が15%、
ミュージシャンの収入が40%程度
また、初期登録手数料や
業者へのCDの送料、
CDを業者が保管するための
倉庫使用料などが
別途必要な場合もある。
また、Amazonや楽天などのネット販売、
iTunesなどのダウンロードサービスも
同時に行っている業者が多い
※参考
・ダイキサウンド
http://www.daiki-sound.jp/business/・UltraVybe
http://www.ultra-vybe.co.jp/・disc union
http://info.diskunion.net/distribution/modules/pico/index.php?content_id=9【Amazonや楽天など流通フレームが固定されたwebショップを開設しネット販売】
Amazon e託販売サービス
http://advantage.amazon.co.jp/gp/vendor/public/join楽天市場 出店・開業
http://www.rakuten.co.jp/ec/plan/?l-id=PC_top_3_plan_to_planこういった既存の流通フレームにのせて
CDを販売するという手法もあるよ。
基本的には倉庫に商品を預け、
ネットから販売するという手法。
迅速かつ確実に
買い手に商品が届けられるけど、
在庫管理がタイトで、実績が少ないと
5枚程度の枚数しか預けることができず、
売れるたびに倉庫へ送って補充、
この場合の送料は出店者もち。
売り上げのうち5%程度が業者へ
支払うことになる。
【独自のwebショップ開設によるネット販売】
独自にシステム開発したwebショップにて
販売する方法。
専門的な知識が前提として必要で、
決済方法の選択肢が少なく、
paypalをベースとしたカード決済が主流。
代引き決済を行う場合は、
別途運送会社との包括契約が必要。
といったところ。
まず、前提として、
ライブ会場での手売りを
採用しない理由はない。
直接ライブを見て、肌で感じ取って
いいと思ったアーティストのCDが
その場で買えないなんて、
みすみす購入の機会を逃しているような
ものだから。
考えたいのは、遠方に住んでいて
なかなかライブハウスに
足を運ぶことが出来ない、
金銭的に余裕がなくて、
ライブを見に行って、かつ
CDを買うことができない
といった層に対して
どの販売ルートが適切かという問題。
ちなみに、
誤解している人がいるかもしれないので
少しだけ注釈。
ディストリビューターを経由したCD販売は
プロはもちろん、インディーズでも相当数
行われている。
もちろんすべてのCDが
店頭に並ぶわけではない。
各店舗の仕入れ担当が
送られてくるカタログから
売れそうなCDを仕入れる。
当然売り上げ実績が多いアーティストが
前面に、大きく記載されるので、
インディーズは委託することで
商品が掲載されたとしても
紙面は白黒、アーティスト名と品名、
商品コードが載っているだけ。
じゃあ、メディアを使い
全国にファンがいるプロではなく、
地方で活動し、たまにしか遠征しない
インディーズアーティストが
中間業者を使って、
CDを店舗に置こうとするのか
それは単純に、
「全国のCDショップで販売してます!!」
って言いたいから。
だってカッコイイじゃん。
全国で発売されてるって。
響きが。
確かに中間業者に委託することで
買うことはできる。
店舗になくても注文番号をお店に伝えて
取り寄せてもらえばいい。
だから、こうしたアーティストは
CDが発売される前から
動き出さなければならない。
事前にファンに告知して、
CDを店舗で予約してもらう、
なぜなら、予約が殺到すれば
CDショップの仕入れ担当が
「このCDはひょっとしたら売れるんじゃないか?」
と考えて、
数枚でも仕入れるかもしれないから。
音楽業界は8割が見栄で
出来ているように思う。
その見栄のために利益率が良い
ライブ会場での販売を捨ててまで
カッコよさのためにCDショップで
購入してほしいと願うパラドックス。
個人的にはあまり
取り入れたくない考え方だと思っている。
本来、販売は中間業者を通さず
自分で売るのが一番利益が高い
それができない場合・・・
遠方などの販売しきれない市場を
補完するためのものだと思うから。
さっきも言ったように、
メディア戦略をきちんととって、
全国にCDが欲しいと願うファンがいる。
ライブにはなかなか
遠くて行くことができない。
そんなファンに向けて
プロアーティストが活用するのは
何もおかしな話じゃない。
メディア戦略が十分にされず、
全国にそうファンの数が
いるわけでもないのに、
カッコよさ、見栄のために
せっかく自分の楽曲に価値を見出し、
購入していただいた方の気持ち=収益を
安易に浪費してはいけないと思う。
ただ、プロの方々と肩を並べるようになる
というのは
インディーズが願っている悲願でもある。
だからといって、
身の丈に合わない活動をしてしまっては
ただの消耗戦になってしまい、
仕組みに踊らされるだけで
アーティストもファンも、
誰も得をしない
悲しい結果になってしまうと思っている。
仕組みに踊らされない、
自分自身が満足のいく音楽活動を
模索していきたいよ。

