2024/08/19 24Q1銅の違和感
2024年第一四半期の財務結果から、銅業界が課題に直面していることが明らかになりました。円安や銅価の上昇といった好材料がある一方で、業界全体のパフォーマンスは期待外れかな。。主にJX金属を基に分析を開始しました。ーーーーJX金属非鉄金属に関する資源開発、製錬・リサイクル、先端素材の製造・販売1905年の創業以来、銅の採掘・製錬から始まり、以降社会の変容に応じて金属加工、リサイクルや電子材料などへ事業領域を拡大しながら、我が国における銅のトップサプライヤーとしての地位を確立してきました。建材や電線などのほか、スマートフォンやパソコン、電気自動車などの先端製品の生産財として不可欠な素材になりました。基礎材料セグメントが今回のフォーカスポイント:フォーカス事業への原料(銅・レアメタル)の安定調達を担うと共に必要なリソースを確保・供給するーーーー基礎材料事業については、為替円安や銅価上昇に伴う増益要因はある一方、2023年7月のSCMMinera Lumina Copper Chileの株式譲渡に関連して前年同期に生じた為替評価益の反転や、2024年3月のパンパシフィック・カッパー株式会社の株式の一部譲渡に伴う利益剝落等を主因に、前年同期比減益となりました。こうした状況のもと、金属セグメントの当第1四半期連結累計期間における売上高は前年同期比56.6%減の1,706億円、営業利益は前年同期比152億円減益の249億円となりました。売上今年:1,706憶 → 56.6%減 → 前年:3,014億仮に半導体材料利益率65% // 情報通信材料 30%であると、売上は今年289億 → 前年157億半導体・情報通信材料が売上増の可能性が高い(利益が上がっているから仮に為替が同じだとしたら)。つまり銅売上数量が相当落ちている可能性が高い。次にサプライチェーン上下のほかの会社も見てみました。ーーー日本伸銅株式会社:2024/4/1-2024/06/30(伸銅品)当社の主力製品である伸銅品においては、販売数量4,699トン(前年同期比15.2%減少)(伸銅加工品)伸銅加工品においては、売上高は2億69百万円(前年同期比15.6%減少)となりました。:伸銅品(しんどうひん)とは銅や銅合金の加工物の総称。伸線がしやすく、絞り加工、曲げ加工が容易にできるので、電球の口金、真空管のピン、化粧品類のケ-ス、ライタ-、はとめ、ホックなどの日用品、家庭用品、建築用品などに使われています。銅の加工品は需要の減少があることがはっきりしました。それでは川上ではどうでしょうか?ーーー住友金属鉱山銅価格は伸びているのですが、売上数量はやはり下がっている。川上に影響がでているということはかなり需要が減少しているのではというのが予測です。今後への影響2024年第一四半期の銅業界の不調は、今年の残りの期間に向けていくつかの懸念を抱かせます。売上の減少は、銅の需要が引き続き弱含みで推移する場合、業界がさらなる課題に直面する可能性が高いことを示唆しています。また、前年の為替効果に大きく依存していたことも、業界がコントロールしにくい外部要因に対して脆弱であることを浮き彫りにしています。銅業界全体での長期的な需要の減少が予測され、業界各社はこれに対応するための戦略を見直す必要に迫られるでしょう。特に、サプライチェーン全体での効率化や、新たな需要を創出するための技術革新が求められる局面です。結論銅業界は2024年第一四半期において厳しい状況に直面しており、銅価上昇という好材料がありながらも、川上から川下までのサプライチェーン全体での需要減少があり、銅の売上数量の減少がみられます。この銅価格自体がトップから下がっている傾向にあり、この数量の減少はピークアウトなのかもしれない。過熱期をすぎて後退期に近い。ここからの数量上昇がない限り、厳しい展開か。