ひとつだけ
唄、ひとつだけで、
果てしない愛情を、
受け取りました。
唄じゃなくて、
はじめの呼吸だけで、
と言った方が正しいかも。
お二人がどんな気持ちで歌われているかは、
受け取る方の気持ち次第なんだけど、
私は、
底なしの愛情に抱きしめられました。
いちばん、涙が出たのは、
かすれ声の、おばあさんの声の、
お姉さんの祥子さんの歌。
しわしわの声で、
さっちゃんはね、バナナが大好きってほんとかな。
さっちゃんがね、遠くへ行っちゃうってほんとかな。
って。こんなに深みがある童謡は、はじめてだ。
綺麗で美しい、そこに感動したことないくせに、
そうならなきゃ、なんて、たまに思って考え込むことがある。
ばかみたい。
しわがれた、さっちゃんはね。
魂奪われるほど感動した。
ご馳走様でした
焼き芋アイスを求めてコンビニ行ったら、
この本にくぎ付け。
日本語の語源に、目から鱗。
★お焦げ
なぜ「お」をつけるのか。
日本人にとって米は特別に大切な食物。
苦労してできた米が上手に炊きあがったことを
確認した瞬間の喜びはとても大きかった。
その際に必ず釜の底にあるのが少量の焦げた部
分。
お米はこんな隅々までありがたくできている、
という、喜びからきた語源。
★ゆるす とは、 ゆるめる こと。
ぎゅっと絞っていた心の入り口を少しゆるくす
る。
そんな心の広げ方が、本来の「ゆるす」の語
源。
★声
鳥の声、虫の声。
人間いがいの生き物に、声をつけて表現するこ
とを、筆者は、英国人の友人に、疑問をもたれ
たそうです。
英語では、虫の発する音は「チャープ」ときに「ノイズ」と呼ばれ、人間の声を言う「ボイス」
とは、明確に区別されるそうです。
ファンタジーの国、日本ならではの、発想。
虫や鳥の心のに、耳を澄ましていた。
日本ならではの、発想からきた語源。
★里芋
もともと、日本にある芋は、山芋と里芋。
薩摩芋もじゃがいもも、舶来の芋。
山は、未開発の地域。
里は、人が開発し生活している地域。
山と里は対義語。
「里芋は、芋は芋でも、里で育てた芋だぞ」
と、小さくまるい里芋は、先祖たちのつつまし
い幸せを表現している。
コンビニで買った、新しい本から、古きものを学び、新しい事を知り、古き良きものを、子ども達に伝えたいな、
と、焼き芋アイスを片手に、夢中になる土曜日の夜。
焼き芋アイスごちそうさまでした。
★ご馳走さまでした
「馳走」とは、馳け回ること。
客のために、駆け回って料理を用意するこ
と。
また、そうやって用意した料理を「ご馳走」
と呼ぶようになった。
「ぜいたくな料理」がご馳走ではない。
おつかれさま、ご苦労さま、と同様の言葉。
ご馳走様でした。
●日本の言葉の由来を愛おしむ
高橋こうじ
東邦出版



