母さんは、誰よりも育生が好き。
それはそれはすごい勢いで、
あなたを愛してるの。


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✻あらすじ✻

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく。(「7's blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。
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すごくすごく良かった!!
わざとらしさや、押し付けがましいところが全くなくて、自然体で生きている登場人物たちに、背中を押してもらえるような1冊でした🌷

瀬尾まいこさんは、以前読んだ『おしまいのデート』(短編集)しか読んだことがなかったのですが、今回のこの作品は中編?だったので、その分おしまいのデートの中の作品たちよりも長く深く味わえたことも良かったのかな、と思います💭

短編集は、サッと読めるのはいいけどその分すぐにお話が終わってしまってちょっと寂しい時もあるので、この作品くらいのボリュームがあると落ち着いて読めて、私は好みです🥰

それにしても凄くいい本でした🌿
特に何かイベントがある訳ではないけれど、その分日常の愛おしさがじわじわと心に染み込んで来るような1冊でした。

お気に入りの作品になりました!