おおかみこども、良かったね的な感想。 | ほぼアニメ中心のブログ

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徒然に気ままな事を書くパソコンに不慣れなバイク乗り♪

バイク + アニメ、漫画のコトなど。

細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」です。

感想はもう多く語られているでしょう。。。

観るのが遅くて申し訳ないですが。。。

今回はあまり期待していなくて、
観てもすっごく感動って思わなかったのです。

でも、家で観なおすと、けっこうじわじわと来てしまいました。

この作品は良くない評価もあるのですが、

じっくりと観ると、凄く優しいお母さんの姿に感動してしまうのです。

この作品は雪によって語られる、「母」の物語です。

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前半で、「おおかみおとこ」の描かれ方が少ないのは、

物語が「子育て」を主体として描かれているからでしょうか。。。

物語の本当の始まりは「花」が「おおかみおとこ」の死後、
ちゃんと育てるから!そう決意するあたりからでしょうか。

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二人はおおかみと人間、どちらかを選んでいるようでした。

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もう都会では育てられない。そう思い、
「おおかみおとこ」の持っていた写真の風景に似た「田舎」を目指します。

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廃屋同然の空き家に住む事を決めるのですが、
ここから始まる子育ては、苦労と失敗の連続です。

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壊れた廃屋を元通りにしたり、畑を一人で作ったりと、、、
現実ではありえない展開ですが、そこを現実的に描いてしまうと、
「北の国から」になってしまいます。

これはここからの子育ての物語なので、あまり気にせずに。。。

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ここに移り住んだのが、雪5歳。雨4歳。

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お父さん的に描かれる事が少なかった「おおかみおとこ」。
父の存在は薄く描かれ、存在が薄かったなり。

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なんだかんだで、畑作をほとんど教えてくれた韮崎のじいちゃん。
菅原文太そのままなので、そう思って観ていました。

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雪は小学校に通う事になり、変身しないおまじない。

「おみやげみっつ、たこみっつ」、そう教わります。

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雨も一緒に学校に。

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小学校4年の出来事。ここから2人の運命は変化して行きます。

学校をさぼり気味になる雨。

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雨はシンリンおおかみから何かを聞き、森に通うようになる。

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ここで、転校して来るのが、藤井草平君。

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「なあ お前んち 犬飼ってない?」

「えっ? なんで?」

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「なんか… ケモノくさいから」、

「飼ってないよ」表情が固まりうつむく「雪」。

「あれ? おっかしいなあ」「絶対そうだと思ったのに」 

悪びれずにそう言う「草平」。

これ、凄いショックを受けるところです。 

映画としても「キー」の部分です。

年頃の女の子には、相当キツい言葉だったでしょう。

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事あるごとに草平を避けまくる雪。

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ついに問いつめられる雪。

草平:「正直に言えよ!」 雪:「何を?」 

草平:「俺 お前になんかした?」 雪:「何もしてない」

草平:「じゃあ 何で避けんだよ!」 雪:「避けてないって!」

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「おみやげみっつ たこみっつ」

そう言い聞かせながら逃げる雪。

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とうとう追いつめられてしまう雪。

ここのバックにハーモニカ調の音楽が挿入されていますが、
音楽がああでないと、サスペンスのようになってしまったからでしょう。

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言い争いの末、草平を傷つけてしまう雪。

その手は「おおかみ」の手であった。

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「頭からどれだけ血が出たと思います?」 花を責めまくる草平の母。
(林原めぐみ)

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雪は何を聞いても黙ったままだった。

問いただし、謝るように告げる花。

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「ごめんなさい」絞り出すように謝る雪。

金銭問題を口に出し、さらに叱責する草平の母。

遮るように草平が呟く。。。

「おおかみ…」「やったのはおおかみだ」。
草平はそう答える。

ショックを受ける花。

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クラスにも居場所が無くなり、後悔して泣く雪。

「効かなかった…」泣いて謝る雪。

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ここからの草平は優しかった。

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毎日、バスに乗って雪を訪ねる草平。

ふてくされ、まだ学校へ足が向かない雪の心を草平は慮っていた。

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雪は悪くない、そう話す草平。

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次の日、登校しようとした雪の前に「草平」が立っていた。

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「かっこいいだろ 触る?」 「痛くない?」 「かゆい」。

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先生は人間じゃ無かった。 「でも 母さんにならいいかな」。

雨が「先生」を紹介する。

先生は山全部をまとめる主だった。 複雑な心境の花。

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雨は毎日、生き生きと「おおかみ」として過ごしていた。

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二人が子供だった平和な日々はここで終わるのです。

突然その日は訪れるのですね。

「森を全速力で走るにはコツがいるんだ」、
聞いてる雪は不愉快そうだった。

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雨はおおかみの生き方を雪に話すが、雪は相手にしない。

雪:「人間だから!」 雨:「おおかみのくせに!」

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「やる気?」うなり声をあげながら争う二人。

おおかみの姿で争うのは、本来はおおかみだから。
普段は人間の姿をしているに過ぎない…という事なのでしょう。
そう考えると、雨の意見も正論なのです。

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「やめて 雪! 雨!」

二人が駆け回ってるところを見ると、家が凄く大きい事が判ります。
関係無いですが、すごい広さですね。

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野生に触れている時間が多い分、雨の方が戦いには慣れていました。

ここで、兄弟の生き方が別れてしまいます。

もう雨は「おおかみ」そのものでした。

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でも「花」は「雨」に人間の生き方を求めていました。

「先生」が長くない事を悟った「雨」。

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雪は6年に、そして「草平」の母の再婚話が囁かれる。

運命の嵐の日。

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耐えきれず嵐の中、森へ向う雨。

後を追う花。

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嵐の中、迎えを待つ子供達。 一方、花は消えた「雨」を追う。

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花が雨だと思った影は。。。

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野生の熊だった。 恐怖に襲われる花。

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崖から滑り落ちてしまう花。

「私が 守って… あげなきゃ…」そう言った後、気が遠のいていく。

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ただ二人学校に残った草平と雪。

雪:「早く大人になりたい」 草平:「俺も」。

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母に見捨てられ、 草平は「一人で生きる」、そう言って笑った。

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雪は「本当の自分」を草平に話す。

「あの時 草ちゃんを傷つけたおおかみは私…」 「私なの」。

「言わなきゃってずっと思ってた」 「今まで苦しかった」。

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「分かってた ずっと」 「雪の秘密 誰にも言ってない」、

「誰にも言わない」。

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草平は雪の秘密を2年間、誰にも言わなかった。

凄く優しくて強いですね。
男子としては見習いたいところです。

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「ありがとう」、雪に本当の笑顔が戻る。

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倒れてる花に近づいて来る足音は人間のものでは無かった。

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「雨」は「花」をそっと横たわらせると、その場を去って行く。

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「雨!」「行ってしまうの?」

あまりにもあっけない親子の別れ。

雨上がりの朝。

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「だって…」 「私 まだあなたに何もしてあげてない」。

「まだなんにも…」。

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それでも雨は母を振り切って、去っていきます。

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「花」はどうすることも出来ない。

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まるで、自分が大人のおおかみである事を示すかのような遠吠え。

「元気で!」 「しっかり生きて」、「花」は息子の巣立ちを見送る。

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雨は自分が大人のおおかみとして自立した姿を見せる。

花もその姿を見て、子の巣立ちを受け入れるのですね。

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そして森に消える「雨」、もう会う事は無い。 親子なのに…。

「その朝の事は絶対に忘れない」 と母は言いました。

「洗いたてのブナの葉 洗いたてのクモの巣 洗い立ての空」。

「何もかもが太陽に輝いていて」、

「まるで世界が一夜にして生まれ変わったように」、
母には思えたそうです。

これは予測出来ませんでした。

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そして雨が巣立ち、雪が中学校の寮に入ってから半年。。。

雪の言葉によって物語はおわりを迎えます。

色々な事が綴ってある雪からの手紙から、
半年が過ぎた事がうかがい知れる。

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私たちを育てた12年の月日は、まるでおとぎ話のように一瞬だった。

そう「雪」は語った。

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「とても満足げに はるか遠くの峰を見るように…」。

「その笑顔が 私はとても 嬉しいのです」。

そして。。。

「母は今も あの山の家で 静かに暮らしています」。

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おおかみの遠吠えが風に乗って聞こえてくる。。。

「花」は「おおかみおとこ」の写真を見て笑顔を浮かべていた。

これで物語はおしまい。


駆け足のレビューは物足りないでしょう。
急いで書いたので、乱文失礼。。。
この作品を多くの人に知ってもらいたい。
ネタバラシしていて難ですが。。。

エンディング曲も重ねて観ると良かったです。

おおかみとして暮らすのが幸せか?
人間として暮らすのが幸せか?
答えは二人がそれぞれを選択して生きていく事でした。

最初は、「花」が報われないんじゃないか?
そうも思いました。

でも彼女が、雨のいる森や助けてくれた里の人達、
二人を育てた思い出の場所で暮らす事が幸せなんですね。

そう理解出来ると、とても気持ちのいい終わり方だった。
そう思えます。

あまり派手なシーンや、斬新とまではいかない作品だけに、
評価も過小だったのかもですが、自分はとても好きです。
観てない人はぜひ、観た人はもう一回じっくり観て下さい。

追記:細田監督の映画に出て来る人間達は、
    皆、優しく根の強い人物が多いです。
   悪い人間が出てこない、監督の人柄が出ています。
    次作に期待しましょう。