バフェティンビ・ゴミス。
184cmのストライカーです。
トルコリーグ(スュペル・リグ)、サウジ・プロ・リーグ、ACL得点王。
リーグ・アン通算122得点、歴代44位。
現役選手では5位。(エムバペ、ベン・イェデル、カバーニ、ラカゼットの次)
そして元フランス代表。
2008年のEUROにも選出され、本大会では2試合に出場しています。
当時のライバルはアネルカ、アンリ。
実績は文句なしのゴミス。
しかしそれ以上に凄いのが、20代前半から今に至るまで、安定した活躍を続けているという事。
30代後半でもトルコで通用していた訳ですから、期待せずにはいられません。
ここで改めて、ゴミスの足跡を振り返るべく、キャリア前期の成績を見ていきます。
この安定感。
リーグ・アンにおいて8シーズン連続で2桁得点を達成しています。
2008-09シーズンは松井大輔と同僚でしたが、クラブは降格寸前の17位に終わり、シーズンが終わると2人とも移籍。
ゴミスは強豪クラブに栄転を果たしますが、向かった先は同地区のリヨン。
サンテティエンヌとリヨンはバチバチのライバル関係。(ローヌ・ダービー)
ゴミスを並べてみました。左がリヨンで右がサンテティエンヌ。
リヨンがヒュンダイ、サンテティエンヌはコニカミノルタ。胸スポンサーもダービー感ありますね。
ちなみに松井はサンテティエンヌ所属でありながら、リヨンの近くに住んでいて会長の反感を買い、ギクシャクしてグルノーブルに移籍したそうです。(Youtubeより)
移籍先で苦闘を強いられた松井とは対照的に、ゴミスはリヨンでも活躍。
5シーズン在籍して、リーグ戦の欠場はわずか12試合。
フランス国内で確かな実績を残して、イングランドに渡ります。
続いて、29歳以降の成績を見ていきましょう。
スウォンジーでは14-15シーズンの途中から主力としてプレー。
15-16シーズンは8月の月間MVPにノミネートされるなど好調だったものの、徐々に失速。
プレミアではフランス時代ほどの輝きを放てず、レンタル移籍でマルセイユへ。
ゴールパフォはサンテティエンヌの大先輩、サリフ・ケイタ(元マリ代表のレジェンド)の真似らしいです。
このとき酒井宏樹も同クラブに入団しており、2人は同期の関係に当たります。
マルセイユではレンタル加入の身ながら主将を務めて20得点。
復調してリーグ・アンでの通算得点を122まで伸ばし、今度はトルコの名門ガラタサライへ。
今度は長友佑都と揃って入団。
勢いそのままにトルコでは29ゴールで得点王を獲得。
しかし、ここでサウジアラビアから声が掛かり1年でトルコを去ることに。
2019年のACLではMVPと得点王の活躍でアジア制覇に大きく貢献すると、20-21シーズンにはサウジリーグで得点王を獲得。
このまま中東で無双してキャリアを終えていくかと思いきや、2022年2月にガラタサライに復帰。当時36歳。
下位に沈んでいたチームを14試合9得点の活躍で救うと、22-23シーズンも8得点をマーク。
リーグ優勝を果たして円満退団。
そして川崎へ。
切り札として呼ばれたゴミス。
経験豊富で能力が高いことは疑いようがないですが、心配なのは、反射性失神と思われる症状に襲われた経験があること。
2015年には試合中に突然意識を失ったとか・・・
本人いわく「現在は問題ない」らしいですが、起用や調整において慎重なケアが必要になりそう。
それでも、これまでの活躍を振り返ると期待せずにはいられないですね。