先日見た「年金受給額月8万円の70歳代の人に、生活保護がなかなか支給されない」というネット記事へのコメントで、おもしろいものがありました。

 

 

〇先々の計算をしているAさん

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65歳まで厚生年金加入の会社で働き、手取り年金が月あたり11.5万円の予定。
生活費の不足分3.5万円×12ヶ月×25年+最低限の介護費600万円=1650万円くらい

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 月の生活費を15万円として、90歳くらいまで生きる予定で具体的に計算されているようです。

「手取り年金」と書いていますし、余裕をもって平均寿命よりも長めに見積もっていますので、前もっていろいろ考えていらっしゃるのだと思います。

 

 

では、計算が簡単なように「Aさんはすでに65歳」として表にしてみます。

 

①もし物価が変化しない(=年金受給額も変わらない)場合

たしかに、生活費のみなら1050万円でAさんの計算どおりです。

 

今までの日本ならこの計算でもよかったかと思います。

ただ、これからの時代は物価上昇を考えないといけません・・・。

 

「どれだけ物価が上がるかわからないじゃん!」

という声もあるかと思いますが、日銀の目指す年2%は覚悟しておいた方がいいかと思います。

 

②1年で物価が2%上がる。また年金受給額は1.6%上がる。

 ※年金受給額上昇率は、なんとかスライドがあるのでどうなるかわからない。

非常にざっくりした計算ですが、1050万円で済むはずだった生活費が1560万円になっています。

 

また、Aさんが65歳という想定で計算しましたが、もし50歳だった場合は必要な生活費は2430万円くらいになるのですね。

 

 

その分、頑張って貯金するのか?

資産運用がうまくいくことにかけるのか?

 

私はAさんよりも年金受給額はかなり少ない予定なので、計算するたびに絶望的な気分になっておもしろいです。(全然おもしろくない)