新規感染者数(というかPCR検査陽性者数)がどんどん下がっていますが、

 

「特に状況が変わっているとは思えないのに、なんで減ってるの?」

 

という疑問があります。

 

 

ネットでもいろいろと言われていて、ワクチン接種が進んでいることはたしかに

一因なのでしょう。

 

ただ、私のような素人が聞いても結構フワフワした論もあります。たとえば、

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・さすがに若い人も気をつけるようになった。

・お盆中の長雨が行動抑制につながった。

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??

 

 

そもそも以前から、波が来るごとに「〇〇のせいだー!」と言われておりました。

 

・2020年冬の初め頃から急に増えたとき(便宜的に"真冬波"と呼びます)

 →Go To トラベルをやったせいだー!!

 

・2021年7月頃からの急増(これは"デルタ波"と呼んでみます)

 →オリンピックのせいだー!! →(さすがに数値的にオリンピックのせいとするのは厳しい)

 →オリンピックのせいで、"気のゆるみ"が生じたー!!

 

・・・

・・・

 

 

結構、医療系のいわゆる"専門家"が言っていたりします。

 

ただ、なぜ日本の数字しか見ないのか不思議なんですね。

 

 

 

ネットに出てたものをくっつけたので詳細は書けないのですが、日本を含めた6カ国の

新規感染者数の2020年1月から2021年9月のグラフです。(縦軸の最大値は違います)

南半球は季節が逆になってしまいますので、北半球の国に統一しています。

 

 

これを見ると、真冬波は多くの国で起きてます。(横軸の真ん中辺り)

また、デルタ波はすべての国で起きていて、ある程度の期間でピークアウトするようです。

 

おもしろいのが、日本で今年の春ごろに「連休のせいか?」と言われていた波(第4)が、

他国でも起きていたりします。

また、これまでずっと感染者数が低かった国がデルタ波をまともにくらっています。

 

これでは、さすがにGo To トラベルとかオリンピック開催による気のゆるみとか、

第5波がピークアウトしたのは盆の長雨のせい、と言うのは難しいでしょう・・・

 

 

また、いわゆるファクターXが何なのか?という話で、日本語は唾が飛ばない、家の中では

靴を脱ぐから、などなど言われていましが、そんなソフト的なことではないのかもしれません。

 

「冬」という要因を除くと、結局、その国民の遺伝子的な違いや、元々持っている免疫が

株によっては偶然ある程度有効(かもしれない)、というようなハード的なことなのでは?

という気もします。(1国だけ真冬波がありませんが、一応、6カ国の中では一番赤道に近い)

 

 

冬になって人体にとって不利になったり、ウイルスが変異して状況が変わった際に、

その国の中でも感染しやすい人に広がる。

→その後「感染しにくい人」の壁にぶつかってピークアウト?

 

 

たしかに感染対策としては、マスクつけて、手を洗って、人流を減らして、アルコールの提供を

やめて飛沫を飛ばしながらしゃべらないようにするのがよいのでしょう。

 

ただ、それは波の大きさを若干抑えたりするくらいではないのか。

波の発生自体を止めることはできないのではないか。

 

そんな疑問もあります。

 

 

先日、ネットで見た記事。

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8月は明らかに人流はそれほど減ってないのに、一挙に(新規感染者数が)急減した」とし、

専門家に「かつては人流と感染者数に相関関係があったのかも分かりませんが、素直に

反省しながら理由をちゃんと検証してもらいたいなと思う

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たしかにこのような意見が出てくるのも、うなづけるところはあります。

 

 

ただ、今のところ、世界中で研究してもなんだかよくわかっていない状況です。

遅かれ早かれ次のパンデミックも起きるでしょう。(さらに新型のコロナなのか、インフルエンザ

なのか、未知のウイルスかわかりませんが)

 

いろんな人が、いろんな立場で、次につながるように考えていけばよいのではないかと

思うのです。