豚骨醤油を細麺で食べたい!
などと言っておりましたが、かなりモチベーション低下です。

数年に一度、「日頃、ろくなもの生活してないから、おいしいもの食べよう!」
と気張ってみるのですが、大体、どこで食べてもそれほどおいしくない、
という結論となり、やめる→数年たって、「日頃、ろくな・・・」の繰り返しを
している気がします。


そこで、今日は気分をかえて、噂のステーキ屋さんに初めて行ってきました。
ネットで見たところ、ランチのステーキは300gが標準で、200gは邪道のような
雰囲気。
「赤身だからペロリ!」派と、「めちゃくちゃ顎が疲れる」派の人たちがいて恐ろしい
のですが、百聞は一見に如かず。チャレンジいたしましょう。


開店数分前に到着しますと、男性2人待ち。

結構前に通りかかったときは、相当の行列だったような気がしますが、
どんなものなのでしょうか・・・

カウンターの椅子席に案内されて、ランチのステーキ300gを注文します。

お店のお姉さんに、付け合せはコーンで良いか?と聞かれても、
他に何があるのか知りません。(そこまで調べなかった。)
ライスのサイズは?と聞かれても、これもどういうシステムか知らないので、
聞いてみると、大盛り無料とのこと。
いや、かなり不安なので普通でいいです。

スープとサラダが先に出てきましたが、このスープはたぶん、つけない方がいい。
ファミレスのスープバーの方がおいしいと思われます。

近くの席に座ったおじさんが(私もおじさんだが)、
「ワイルドの300g、オニオンで!」
流れるような注文、デキル!


そうこうしているうちに、肉到着です。

・・・

これは、ほぼ生肉です!ニアリーイコール生肉です!
これは、食べたことがありません!!

目の前の生肉にビビっていると、お店のお姉さんが食べ方知っているか聞いて
くるのでここは正直にいえ初めてですというとお好みの焼き方になるまで
鉄板の上で転がしていただいてそれからペーストを伸ばして甘口から辛口かの
ソースをかけてお召し上がりくださいとかなんとか。

目の前の生肉にビビりながら、フォークで生肉を転がしていきますが
このペーストとやらをのせたまま転がせないじゃないですかと脇にとりのけて
おきましたらペーストはきれいさっぱり溶けてなくなってしまってああこれは
どういったことだろうと思いながら転がし続けなんとか全体的に焼き色が
ついたようなついてないような状態になってきましたのでようやく落ち着いてきて
ここは最初はソースなんかかけずに素材の味をと思い箸ででかい肉片を口に
運びますと全く塩はかかっていないのですねというかなんというか、


これは、無理なやつだ


以前、お店でレア牛カツを食べたときに、「全然おいしくないグニグニしたもの」
という感想しかありませんでしたが、the再来。

というか、肉が大きくて、噛みきれなくて、視線が宙を泳ぐ絶望感。

いかんいかん、こんなところでめげていてはいかん、ステーキソースをかければ
きっとおいしくなるよと甘口ソースをかけてみたら純粋にダルイ感じの物体になって
しまってヒーこれはもうとりかえしがつかないぞと動揺している間に肉はどんどん
固くなっていってこの「火が完全に入っているわけではないのに固い」状態は
いったいどういったことなのだらうか。

顎が、顎がもう無理なんです。

子供の頃、給食が食べきれなくてみんなが遊びにいってるのにモソモソと
冷えた残り飯をこねくりまわしていた子がいましたが、そんな記憶が
よみがえります。

一般的なことなのか知りませんが、私は頭を強くぶつけると、不思議と妙な
きな臭さを感じることがありますが、もう、それに近い。

後方からは、春休みであろう子供の声と、お母さんの楽しそうな声が
聞こえてきます。

なんだらう、この世間から隔離された感覚は。


でも、なんとか、なんとか肉をほぼ丸のみ状態で鉄板から体内に移動させ、
店を出ました。もう、己の胃袋を信じるしかない。


ただ、食べ物には好みがありますので、私には合わなかったというだけです。
よろよろ・・・。