ひたすら白飯をおなかに詰め込む。
旅行中、おなかが減りすぎるのは良くないですね。
そっちにばかり気が向いて、心が閉じて、景色がさっぱり見えなくなってしまいます。
ただ、昨日のトンカツ屋さんもそうでしたが、味噌汁が独特。
味噌が違う?ダシが違う?関東では経験しない風味です。
ホテルから外に出ると、「暑っ!!」(7月下旬です)
昨日も暑かったけど、今日は朝から既に暑い。
路面電車の駅までいくと、待ちの列ができていました。
WEBで料金とか支払方法と調べておいたから、初めてでも楽勝さ・・・と思っていたところ、
列の先頭がどっちかわからない。
普段使っている人からすればあたりまえのことですが、知らない人にはよくわからない。
交通機関あるあるですね。
仕方ない。幼少の頃から小心者ですのでビクビクしますが、列の端にいた人
(運悪く綺麗なお嬢さんで緊張感が増す)に、「ここは列の前ですか?後ろですか?」
と謎の質問をしたところ、「後ろです・・・」と答えていただいて安堵。
しかし、長崎は美人県だと思いますね。
なんか、シュッとした感じの美人が多い気がします。
路面電車で終点までいって、オランダ坂に向かいます。
その名のとおり、坂、坂、坂
幕末明治あたりの外国人の写真って、スーツ着てハットかぶって、とんでもなくキザな感じの外人の
横に、貧相な日本人が下僕のようにぼさっと立っている構図が多くて、日本人としては
微妙な気持ちになります。
「たしかに、西洋からもたらされたものは多いけど、これはどうなの?」と。
しかし、坂を上っていくうちに、
「てやんでぇ、ハットかぶってキザなフリしてても、こんな上り坂をうんとこしょって、汗かきながら
上ってたんだろうよ!ハハハ」
と、なんか勝ったような気がしました。(何に?)
活水女学園脇
デジマノキ
出島(今は島ではない)まで来ましたが、博物館にいかなければいけないので、
時間が足りるかわからない。中には入りませんでした。
この木は、幕末の頃、オランダ人が持ってきて植えたそうです。すごく生命力が強い雰囲気。
長崎歴史文化博物館
長崎奉行所立山役所跡ですね。
博物館と、立山役所の復元がくっついています。
都道府県の博物館にいってみよう計画、11箇所目です。
歴史博物館というと、大体どこも入り口を通ると、地質学的な話から始まり、旧石器時代、縄文、
弥生・・・戦後の復興と続きます。
しかし、長崎は、キリシタン大名あたりから始まって、その前は省略という潔さ。
たしかにこの土地は特殊すぎて、原始から全部やっていると収まりきらない。
なんか、「石油が出る国の強さ」のような感じ。
キリシタン大名がイエズス会に領土を寄付して、秀吉が後で取り返したという解説を読み、
このまま現代まで来て、九州の一部が外国、ということもありえたのだろうか、という妙な気持ちになりました。
立山役所復元、御白洲の奉行ポジションに立っていると、外からセミの声がたくさん聞こえてきます・・・
西坂を進み、松本良順が住んでいた本蓮寺の方へ。
お寺は工事していて、業者の人が石段をキャタピラみたいな器具で、物の上げ下ろしをしていました。
西坂公園脇
先にも書きましたが、そう、長崎は信号がない!
見てると、歩行者がなんともいえぬ間合いで道を渡り始めて、クルマがごく自然に止まってくれる。
この間合いがおもしろい。
関東だったら、跳ね飛ばされるか、クルマが急停止して怒鳴られるか、というタイミング。
暗黙の了解なんですね。
ただ、子供だとタイミングの取り方が熟練してなかったり、背が小さくてクルマから見にくかったりするので
手で合図をしましょう、ということなのでしょう。
結局、最後までこの間合いに慣れず、クルマの通行が切れたタイミングで小走りしてました。
子供の頃の、大縄跳びに似た感じ?
そのままいけば問題なく縄に入れる、とは頭ではわかっているのに、スタートの一歩が
踏み出せないという。
新地に帰る途中、普通の中華屋さんで、ちゃんぽんを食べました。
安くはないのですが、おいしい。
お昼休みでしょう、Yシャツ着たサラリーマンの人が普通にちゃんぽん注文してます。
お店のおばさんとおばあさんが、カウンターで雑談してます。
お店が紹介されてる雑誌の切り抜きが飾ってありますが、結構古い。
いい雰囲気。
飛行機の時間には少し早かったのですが、なにせ暑い!
朝、結構早めの時間から歩いていたので、汗だくでさすがにきつい!
ホテルに戻って、チェックアウト後にあずかってもらっていた荷物と服を受け取りました。
フロントで着替えるところがないか聞いたところ、共用トイレを使ってよいとのことでしたので、
Tシャツ短パンから、Yシャツスラックスに着替えます。
高速バス停前のホテルのロビーが、バス待合に使わせてもらえるとのこと。
ソファで飲む缶コーヒーが、冷たくておいしい。
男の人が、携帯で「暑くて、暑くて!」と話している。
バスがもうそろそろ来そうですが、このまま次のバスまでゆっくりしよう。