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今後の30年間で、北海道沖、南海トラフ、関東等々で大きな地震が起きるの可能性があるのでは?

と言われています。
 
以前は、地震発生に伴うライフライン断絶や、食料品等が入手できない状況に備えて、
「3日分」の備蓄品を用意するよう行政が推奨していましたが、今は「7日分」に伸びているそうです。
 
ネットや本等で、備蓄品のマニュアルがたくさん出されておりますが、
「物を揃えたとしても、実際にどう生活するのか?」という具体的な情報は意外に少ない気がします。
 
登山初心者がマニュアル本を見て道具を揃えたとしても、それはただの用意であって、
実際に登り始めたら、「あれが必要だった、これはいらなかった・・・」ということはたくさんあるでしょう。
 
また、大地震を経験された方の体験記は参考にはなりますけれど、地震発生後に何が入手できるか
というのは、そのときになってみないとわかりません。
 
よって、「完全に備蓄品のみで過ごした場合、どうなるか」という実験をしてみようと思います。
 
 
<東京都多摩地方 休日のシミュレーション>
 
今日は休み。
7:45にセットした目覚ましが鳴った。8時過ぎたら洗濯を始めようと、布団の中でゴロゴロしていたら、
小刻みな揺れがあった。
 
「あれ、地震。最近、あんまりなかったけど」と思っていたら、一気にドカンと来た。
東日本大震災のとき(東京 震度5強)より、はるかにでかい。
慌てて、机の下に潜り込んだ。
 
とんでもない揺れで、ギシギシバキバキと嫌な音がする。
本棚から本が落ちる。
「うわー!」と言うしかない。
2Fが落ちてこないように(私の部屋は1F)祈っていると、揺れが収まった。
 
しばらく待つ。絶対、こういうでかい地震のときは、1発では終わらない。
案の定、その後何回か揺れたが、どうにか収まったようだ。机の下から出る。
 
部屋の中は本や小物が散乱しているが、壊滅的ではない。
棚の転倒防止ポールがなんとか頑張ってくれて助かった。
 
 
<建物確認>
 
玄関のドアは普通に開いた。
まあ、開かなくても1Fだから、最悪、窓割って出られるが。
 
アパートの外壁を確認すると、大きなひび割れなどはなく、漏水や、ガスの臭いもない。
なんとか住み続けることはできそうだ。
 
 
<ライフライン確認>
 
電気:地震対策用のボール(重り)が落ちて、ブレーカーが落ちている。
    さっき外に出たとき、道の信号が点灯していなかったので、一帯が
    停電しているのだろう。しばらくOFFのままにしておこう。
    冷蔵庫の位置が動いてしまったりするけれど、コードが挟まっていたり、
    ちぎれたりしている様子はないので、停電復旧時の火災の心配はなさそうだ。
 
水道:出ない。
 
ガス:地震発生時に火を使っていなかったので、メーターは通常表示。
    しかし、臭いを確認してから、コンロに点火しようとしたが火がつかない。
    供給自体が止まっているらしい。
 
通信:携帯の電波は生きている。停電しているが、近くの基地局がバッテリーで動いているのだろう。
    停電が長引いた場合、どれだけバッテリーが持つかわからないが、ウチのアパートは
    立川NTTの大ゾーン基地局のギリギリ範囲内かもしれない。
 
 
ラジオから流れる情報によると、多摩直下地震で、多摩地区は震度6強。
ひどいところで震度7らしい。まいったぞ、多摩。
 
 
<勤務先に連絡>
 
電話がつながらない。
仕方ないので、上司の携帯と会社に現在の状況についてメール書いた。
なんとか送信はできたようだ。よかった。
 
そうこうしているうちに、会社が加入している安否確認システムからメールが来た。
・本人の安否:無事
・出社可能日:知らんがな、そんなもん
 
 
 
<いままでの情報整理>
 
・自分に怪我はない
・建物も使えそう
・ライフライン全滅
・電車も全部止まっている
 
 
・・・ここで、アパートがつぶれたとか、自分が大怪我しているとか、そういうことになりますと、
想定が不可能になってしまうので、上の設定とします。