今年の12月にカイロス2号機の打ち上げが予定されているということで、ひとまず目途がついてよかったです。

 

初号機の失敗原因は、打ち上げ直後の速度が予測よりも低かったことによる自爆だったそうなのですが、報道を見ていると書き方がそれぞれ違っていて興味深かったです。※→以降は私記載。

 

 

A社

打ち上げ直後のロケットの推力が予測よりも弱く、速度が数%遅かった。

→ ロケットが悪かったということ?

 

B社

ロケットの推進力を予測する際、燃料のサンプルを使って燃焼速度を調べる試験を行っていたが、その結果が実際より速く、推進力を高く見積もってしまった。

→ 「試験時の燃焼速度が実際より速く」って、どういうこと?

 

C社

ロケットの飛行計画を設定する際、 燃料のサンプルから燃焼速度を推定しエンジンの推力を予測する。しかし、初号機ではこの計算の一部に問題があり、推力が実際よりも高めに設定されていた。 

その結果、安全システムがロケットを「速度不足」と判断した。

→ エンジンの推力って、サンプルの燃焼試験から推定するようなアナログなものなの?

 

D社

固体燃料は点火後に推進力を調整できないため、事前にサンプルを採取し燃焼速度を計測。それに基づきシステムを設定する必要がある。

ところが今回は計測方法に不具合があり、燃焼速度が高めに設定された。その結果、燃料やエンジンに問題がないのに、システムから上昇速度が低すぎると見なされてしまった。

→ なるほど、固体燃料ロケットの推進力は、サンプルの燃焼試験から予測せざるをえない、ということなのか! 

ある意味、先日の初号機は試験機といってもいいような・・・。

 

※無茶なたとえをすると、旅館で鍋を食べるとき、

 ・カセットコンロ(液化石油ガス)使用 → 火力調節できる。

 ・固形燃料使用の一人鍋 → 火力調節できない。

 

ただ、サンプルの燃焼速度を計測し直したのなら、後は設定の変更だけでOK?

 

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A → B → C → Dと読んでいくうちに、素人の私でもなんとなくわかってきます。

特にD社はの記載はわかりやすいです。

 

おもしろいものですね。