ふみさんのブログにようこそ(=⌒▽⌒=)




元ピンクレディーの増田恵子さんが、昨年

12月の毎日の日曜版の中で語っている


「人として生きるこの世界では空気と愛が

ないと生きていきないんですね」


人に飼われたことのある野良猫も、どうやら

食べ物だけでは生きていけないらしい。






家のマンションの近くに出現しだした

野良猫は3か月ぐらいの、まだ子猫とも

言えるサイズの猫だった。耳の先が

黒っぽく、明らかにシャム猫風だった。


まだ小さいから迷子になってきたのか、

シャムなんだけど、こんなこと言ったら

可哀想だけど、ブス猫だから捨てられた

のかもしれない。


えさをやると、吐きながらも食べようとする。

明らかに食べ過ぎなのだ。普通猫はお腹が

一杯になるとそれ以上は食べようとは

しないが、のらは次にいつたべれるかは

分からないので、どうしても食べすぎる

きらいはある。


「ひよっとして、シャムちゃんおまえは、

大食いだから捨てられたのか?」


私の姿を見かけると、尻尾をぴんと立てて

追ってくる。その姿は何とも可愛らしい。

家に老猫がいるから、お前を飼えないの。



近くの駐車場跡にいつもたむろしている。

猫ボランティアの人が定時に食事を

持ってきてくれるのを、陽の当たる所で

じっと待っているのだ。


ある時、その餌場に檻用のゲージが

置かれていた。ボランティアの人も

のらとしてのキャリアが浅いこの猫が

厳しい冬をすごすのをみかねたのだろう。


毎日、あのシャムちゃんはどうしているの

だろうかと見に行っていた私は、ある日

ゲージがなくなっているのに気づいた。

その日以来、シャムちゃんの姿は見え

ない。ほっとしたと同時に一抹のさみしさ

がある。シャムちゃんにとってはよかった

のだと思いつつも。



あんなに人なつっこければゲージに入れる

ことも可能だろう。私にだって抱かれた

ぐらいだから。食べ物より、抱いて抱いて

と言っていたみたいだった。


「シャムちゃん、おまえは自由を失ったかも

しれないけど、自由より愛が生きていくのに

必要だったんだね。おまえの人懐っこさで

1番ほしいものを手に入れてよかったね」